カテゴリー「ふるたギター製作」の8件の記事

中津市で唯一【趣味】でギターを作る「ふるたギター」を御紹介♪

2013年1月31日 (木)

ふるたギター工房の15本目「Leafα」完成近し♪

Atr012ふるたギター工房、15本目の「Leafα CW-SJ Jacaranda」がいよいよ完成期に入った。
Atr001

今回は更なる進化を目指し、材料も一流の物を使用した。
サイド・バックにはハカランダ単板。
指板には相当貴重な青黒檀。
駒には100年寝かせてあったというハカランダ。
トップにはシトカスプルース(AAAクラス)単板を採用。

パーフリングは「ソリッドアバロン・シェル」を中心に構成。
バインディングはヘリンボーンを廃止し、細木の組み合わせのみ。
Atr008目に栄える「山桜の白」と「黒檀の黒」のコントラストが美しい。

Atr002各部の材料に関しては、はっちゃん支給材をかなり使ってくれてる格好だが、さて肝心の音はどうだろうか。
ギターを吊して指先でボディを軽く叩くと「ぽーん」と余韻良く、素性の良さが分かる。
トップ板厚は塗装前で3mm以上あるのだが、響きが良い理由は、おそらく更に精度が上がったからだろう。

また、今回の大きな変更の一つはボディ厚。
Atr011ボディ中央部をドレッドノートより厚くすることで、更に容積を増した。
Atr010しかしそれでも、アーチ&流線形のボディ構造、特許出願中「ニー・スロープ」の形状により、非常に抱えやすく作られ、演奏者に優しい。

ナット幅は46mmとフィンガーピッキング向けに設計された。
我々弾き語りには広すぎるグリップだが、厚みが薄いので何とかなるかな。

昨年10月初旬より製作を開始した本器。
Atr006後2ヶ月程掛かるだろうか、早く塗装が終わって弦を張るのが楽しみである。
Atr009塗装を重ねることでクッキリと杢目が浮き出てくる。

関連記事:
http://acoraku.way-nifty.com/blog/cat22115322/index.html

ふるたギター最新の仕様を更に詳しく御紹介(^0^)b

【ふるたブレーシング】
Top02トップは背が低めのスキャロップブレーシングを施し、鳴りを考慮した。
強度については、3mm以上の板厚により稼いだ。

バックブレーシングは背を高くし、エッジを尖らせることで単音の分離を考慮した。
Back01
【hooking bridge(フッキング・ブリッジ)= 引っ掛けブリッジ】
当初、ふるたさんから私に「スルーブリッジにしたい」との相談があった。
オベーションのようなスルーブリッジやピンレスブリッジは、弦振動をボディに伝えやすいという利点がある。

しかし、ピックアップ電池の取り替えなどの際、一時的に弦を取り外したいときには、糸巻き部分から弦を抜き取らなければならないからとても面倒だと申し上げた。

Bridge01そこで、ふるたさんはブリッジは、全くオリジナルの「hooking bridge」(フッキング・ブリッジ)=「引っ掛けブリッジ」を考案。
弦のボール部分のみをブリッジ内部に引っ掛けるだけで、それも、ブリッジ上下の切り欠き形状と、弦の挿入角度のみで規定するという、シンプルかつ実用的な方式。
一度引っ掛けて弦に張力を掛けると決して外れず、張力を緩めて外そうとすると、容易に外すことが出来るという画期的な弦留めシステム。

Top01しかし、年月が経つと固いローズウッドプレートであっても削れてめり込んだりもする。
そこで「フッキング・ブリッジ」の開発にははっちゃんも関わり、ボディ内部のボールの当たる部分にははっちゃん考案の象牙プレートを仕込むことで、めり込み防止と弦振動を確実にボディへと伝える工夫もした。
これにより、高価な象牙ピンに取り換えたときのような瑞々しい音が実現されるはずだ。

更に、フックを弓形に配置することで、横から見たとき、サドルからブリッジに傾斜する各弦の角度を統一し、テンションを均一にしようという工夫がなされている。

また、ブリッジ底面にボディ表面と同じアールが施され、ボディ表面と完全にフィットさせることで、無理なく均一な張力がボディに掛かるよう考慮されている。

【knee slope(ニー・スロープ)= 傾斜角の付いたサイド形状】※特許出願中(特願2011-209834)
Back02通常ギターのくびれ部分は、ボディ面に対して垂直であるため、ギターを膝に置いたとき隅の一点のみでひざに当たりギターを支える。
最新のふるたギターでは、ひざに当たる角度に合わせてくびれ部を斜めに設定し、更にえぐり込んでいる。
つまり三次元的(3D)にスロープを形成している。
特に大きめサイズのギターの場合は、ボディの横幅が大きいのでヒジ部分が持ち上がる。
これの回避のためには、くびれを大きくすると良い。
ところが、この三次元工法によりギターの高さが下がる。
結果ヒジ高さを下げられ、肩の疲れの少ない、楽な姿勢での演奏が可能になる。
さらに、ギター下側面の多くの面積がひざにフィットし、非常に安定してギターを抱えることが出来る。

「ふるたブレーシング」の項で示したように、裏板の写真を見てもらうと、左右の「くびれ」の位置が違うことが分かってもらえるだろうか。
つまり、表板は左右均等なのだが、側板が傾斜させてあるので、結果的に裏板の形状が変わる。Back03

ギター側板の「割れ留め」も、ニースロープ部分は当然斜めに取り付けられている。
この辺りは、かなりの技術と労力が必要だ。

1また、「ニー・スロープ」のために側板を曲げると、板面に対して垂直ではなく必然的に斜めに曲がることになる。
その後、ボディ形状に合わせて上下を切り取るため、通常より幅広の側板が必要なのだ。

これらはじつは大変な作業だ。

ふるたギターの「ハカランダLeaf」。
さて、どんな楽しい音を奏でてくれるだろうか。

P.S.
Atr001_2ここで間違って欲しくないのは、これは俺のギターじゃないってこと。
はっちゃんは、Leafの共同開発者として‥‥
・デザイン
・プレイヤーとしての使い易さとサウンドに関するアドバイス
・今回は材料の提供
を行った。
しかし、Leafはあくまでふるたさんが自分の趣味で作ってるギターなのだ。

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さて、近々のライブ情報をお伝えしま~す\(^o^)/

2013年2月3日(日)  APOLLO CAP 2013 in 音猫・三毛猫ライヴ
はっちゃんの音楽仲間「APOLLO CAP 2013」のライブが本耶馬渓「音猫」で行われる!
是非是非、みんなで応援に来て( ^0^)θ~♪


出演者:
・テリーさいとう&カウボーイズ(カントリーミュージック)
・Two-Sing-Vo(フォークソング)
・Yuji&Yoshiko(北九州在住・バラードセレクション)
・アポロキャップ2013(風・かぐや姫カバー)

入場無料:要ドリンクオーダー

場所:音楽教室&珈琲 音猫
〒871-0202 大分県中津市本耶馬渓町曽木938-1
TEL:0979-52-2366
http://otoneko.com/

 2013年2月16日(土)  KULO in アコパラ3rd (中津ビリケンクラブ)
県北の地、中津の地にアマチュア音楽の火を灯し続けたい!
3回目の「アコースティックパラダイス3rd」(略称アコパラ3rd)は超豪華版♪
おそらく滅多に観られない、アマチュアの高品質なライブですので、是非お越し下さいませ!


【出演者】
KULO:
完成度の高いオリジナル曲とハーモニーで魅了する、大分を代表するバンドの一つ。円熟した演奏と語り口、愛と元気を届ける空間に酔いしれて下さい!

徳永伸介:
往年のグループ『ふきのとう』の山木康世に強く影響を受け、昨今は山木氏と共に九州ツアーをこなす等、熊本県を拠点に、精力的に音楽活動を行うソロアーティスト。

Ya☆Chari:
2010年「NHK熱血おやじバトル全国大会出場」、大分を代表する超有名バンド!杉山清貴のバックバンドも務め、ドライブ感のある曲は秀逸。まさに大分の宝!

MC:わんちゃん
日時:2月16日(土)18:30開演予定
会費:1,000円(1ドリンク付)、以降のドリンク代@500円
場所:ビリケンクラブ 中津市大字島田10番地 TEL: 0979-22-1146
※お車でお越しの方は、中津駅周辺のパーキングを御利用下さい。

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2012年6月15日 (金)

ふるた工房の新聞掲載~w(゜o゜)w オオー!

Furuta001_l皆様、こんにちは♪如何お過ごしでしょうか?

P10805196月15日(金)朝刊の読売新聞「大分県版」に、ふるた工房の「古田勇介」さんが写真付きで紹介されました。

カラー写真付の大きな記事枠で、内容もギター製作を重点に書かれています。

もし、大分県にお住まいで読売新聞を購読されている方は、是非御覧になって下さいね。
インターネット版でも同記事が出ていました。

読売新聞インターネット版:
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/oita/news/20120615-OYT8T00001.htm

6さてこの中では、先日の「HUKUROH」ライブで、「滝ともはる」が急遽使用したことが話題になってますね。
抱えやすくて、色んな面で弾きやすく、音量も大きく、バランスが良い。
プロも頷く高い完成度のギターになったと、共同開発者のはっちゃんもつくづく思います。

思えば、ふるたさんが5年前、初めてギターを作り始めた頃からのおつきあい。

Image22年前には、はっちゃんと「Leaf-3CW 8chan Special」を共同開発した。
この時の真剣勝負で、ふるたさんの技術は飛躍的伸びた感がある。

その後に開発した「Leaf-α」では、更に独自のアイデアを盛り込み、更に技術を追求した。

Dscf3623そう、作り始めた頃のギターとは‥‥
「雲泥の差」、「天と地の差」、「月とすっぽん」、「天国と地獄」‥‥ちょっと意味が違うか(^▽^;)

製作したギターを持って行った先で、ギターを囲んで話題が尽きないのが本当に楽しそうなふるたさん。
こうして育まれた友情は、ギター製作、ギター演奏を通じて様々な方面へと輪を広げている。

P1080523次の目標はギターの展示会。
今までは手持ちの中津産材など安価な材での製作を行っていたが、次は厳選した材を使用する予定だ。
P1000672例えば、はっちゃん手持ちのブラジリアンローズウッド材でのギター製作などなど‥‥。

ふるたさんには無理しない範囲で、これからも「プロの域での趣味のギター製作」を楽しんで戴きたい!
そして、「ふるたギター」を何処にもない個性的なギターとして確立して戴きたい!
はっちゃんも、これまで以上に尽力させて戴きますよ~(^-^)v

11ふるたギター製作関連記事:
http://acoraku.way-nifty.com/blog/2012/04/14-34b5.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1839206544&owner_id=12900852

さて、ここで来週火曜日のライブのお知らせです( ^0^)θ~♪

2012年6月19日(火)  KULO in 告井延隆OA (中津市・武庵「花福」)

6月19日(火)、中津市蛎瀬の「武庵・花福」にて、プロギタリスト「告井延隆」さんのインストライブを開催します。

彼のビートルズカバー曲は、クロさんの「縁もゆかりもミュージック」の挿入曲としても、既になじみのある方もいらっしゃると思います。

「告井延隆」さんは、ロックバンド「センチメンタルシティーロマンス」のギタリスト兼ヴォーカルでもありますが、ビートルズの名曲をアコギ1本で奏でるソロギタリストとして全国を巡られています。

今回は平日ではございますが、「武庵・花福」の店内にステージを設け、我が「KULO」がOAをさせて戴きます。
ライブ後の打ち上げも楽しみにして戴きながら、是非お越しになって下さい。

チケットは当日でも受付でお買い求め頂けますが、人数把握のため、私かKULOさんに予約を入れて下さい。

【場所】武庵「花福」大分県中津市蛎瀬382 TEL  0979-24-3901
【日時】6月19日(火) 午後7時開演
【チケット】2,500円(1ドリンク付き)
【主催】KURO寺小屋音楽館  
【後援】NOAS FM
【HP】http://tsugei.web.fc2.com/


告井延隆YOU-TUBE動画:
http://www.youtube.com/watch?v=YpBLmKxy8MY

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2012年4月20日 (金)

NEWふるたギター完成~(^-^)v

Furuta02_3本日、14本目のNEWふるたギター「Leafα CW-SR」が完成した。

P1080511_2昨年11月から製作開始したので、完成まで5ヶ月間を要し、これまで330時間以上掛かったことになる。

このギターは、次回の福岡で開催されるギターフェアへの出品を目指して製作された物。
それだけに、これまで以上に慎重に丁寧に作ってきたのだ。
 
思えば、今から5年前の2007年のこと。
2懇意にしている楽器店「プレイヤー楽器」の山ちゃんから電話があった。
 
12_2「中津でギターを作っている人が、今そのギターを持って来ている!」とのこと。
急ぎ駆けつけたはっちゃんは、何とも奇妙なギターを目の当たりにする。
それはギターの格好はしているが、到底製品には出来そうにないような出来映えのギターであった。
 
しかし、自ら一念発起し、誰にも教わらずに試行錯誤を繰り返しながら作り続けるふるたさん。
Img_1189_2その熱意と努力と確かな技術に敬意を表し、ことある毎に共に考え、共に作り上げてきたギターが「Leaf」である。
 
ふるたさんは、A級ライセンスの持ち主でレーシングチームを作っていたという車好き。
Image2元々機械設計の技術者であり、木工を趣味としていた。
 
よって、ギター製作やリペアのための治具は、殆ど自分で設計して作ってしまうと言うすごさ!
(その方がめちゃくちゃ安いらしい(^▽^;)

そんな根っからの職人が計算を根拠に設計し、1台1台作る毎にその精度と技術を向上させ、磨きをかけてきたのだ。

Furuta_6そのギターに、はっちゃんはプレイヤー視点の「音」と「弾きやすさ」と「デザイン」のエッセンスを盛り込んできた。
 
今回の「Leafα CW-SR」にも、そんな「ふるた工房」の独自のアイデアと技術がふんだんに投入されている。
Img_1175_2それをこれから順に御紹介しよう(^0^)b
 
独自技術その1:※特許出願中(特願2011-209834)
「knee slope」(ニー・スロープ)=「ひざ傾斜」のサイド形状。
通常ギターのくびれ部分は、ボディ面に対して垂直であるため、ギターを膝に置いたとき、隅の一点のみでひざに当たり、ギターを支える。
 
14最新のふるたギターでは、ひざに当たる角度に合わせてくびれ部を斜めに設定し、更にえぐり込んでいる。
つまり三次元的(3D)に、スロープを形成している。
 
P1060739特に大きめサイズのギターの場合は、ボディの横幅が大きいのでヒジ部分が持ち上がる。
これの回避のためには、くびれを大きくすると良い。
ところが、この三次元工法によりギターの高さが下がる。
結果ヒジ高さを下げられ、肩の疲れの少ない、楽な姿勢での演奏が可能になる。
 
さらに、ギター下側面の多くの面積がひざにフィットし、非常に安定してギターを抱えることが出来るのだ。
 
P1070110独自技術その2:
それは、今回考案した「hooking bridge」(フッキング・ブリッジ)=「引っ掛けブリッジ」である。 
 
P1080524オベーションのようなスルーブリッジや、ピンレスブリッジは、弦振動をボディに伝えやすいという利点がある。
しかし、ピックアップ電池の取り替えなどの際、一時的に弦を取り外したいときにはとても面倒。
それは、糸巻き部分から弦を抜き取らなければならないからだ。
 
そこで、弦のボール部分のみをブリッジ内部に引っ掛けるだけの取付方法を、新規考案したふるたさん。
 
P1080523それも、ブリッジ上下の切り欠き形状と、弦の挿入角度のみで規定するという、シンプルかつ実用的な方式だからすごい!
この構造は、彼が実験を繰り返して割り出したもの。
 
ここでは詳しくは述べないが、一度引っ掛けて弦に張力を掛けると決して外れず、張力を緩めて外そうとすると、容易に外すことが出来るという画期的な弦留めシステムなのだ。
 
Img_1177_2「フッキング・ブリッジ」の開発にははっちゃんも関わり、ボディ内部のボールの当たる部分にははっちゃん考案の象牙プレートを仕込むことで、弦振動を確実にボディへと伝える工夫もなされている。
これにより、高価な象牙ピンに換えたときのような瑞々しい音が実現されるはず。
またスルーブリッジは、ボディ表面への接着で支えられているためブリッジ剥がれの恐れがある。
 
しかし、このフッキングブリッジは、ボディ内部のブリッジプレート及び象牙プレートで支えられているため、ブリッジが剥がれるという心配がない。
これは、ギターの管理の問題も含めて誠に都合が良い。
 
独自工夫:
P1060747_2「hybrid neck」(ハイブリッド・ネック)=「複合ネック」である。
 
はっちゃんの要望で、弾き語り向けにナット幅43mm、ネック厚21.5mmの若干厚めのややVシェイプを採用して欲しかった。
P1080510しかし、フィンガーピッキングを弾くふるたさんは、どうしてもミドルフレット部に広めの指板が欲しい。
 
そこで、2人の希望を複合した「ハイブリッド・ネック」を考案。
つまり、ローフレット域は弾き語り向け、そこから段々広くすることでミドルフレット以降はフィンガーピッキング向けに設定した。
弦を張って弾いてみると、これがなかなか具合が良い。
 
もちろん、ネック仕上げの際はふるた工房さんに通って、とことん詰めたはっちゃん。
握りには、はっちゃんの並々ならぬこだわりが込められているのだ。
結果的に、今までのふるたギター中、最高のシェイプを実現したと自負している。
 
P1070855インレイワーク:
P1080520・今回のモデルは、口輪のアバロンインレイを指板にまで連続的に反映させた。

そのため、19フレット仕様になったが、余程のことがない限りそれ以上必要になることはないだろうとの判断だ。

この部分のインレイワークはなかなか素晴らしいぞ!
 
・指板に象牙とアワビ貝による連続的な「リーフインレイ」を施す。
ヘッドトップのリーフから、3、7、12フレットのリーフ、口輪のリーフまで「連続的な流れ」を感じさせるデザインとした。
 
Img_1179厚い表板:
Img_1195_2ふるたギターでは通常、湿気に対する保護と材の強度UPのため、サウンドホール内にも塗装が施されている。
この塗装厚も含めると今回はなんと「3.4mm」にもなった表板の厚み。
この厚みはフィンガーピッキング用としてはあり得ないが、今回あえて採用した。
これだけ厚いと長年の使用にも耐えうるであろうし、年月を経たときの鳴りがまた楽しみである。
 
ブレーシング:
純粋なストレートブレーシングではないが、若干スキャロップした程度に留めている。
これは表板の強度UPのためと、タイトな音を目指した事によるもの。
 
ボディのアール(ドーム)形状:
P1080514「Leaf」のボディ厚のエッジ部は「OOO」程度の薄めボディだから抱えやすい。
P1040376これに対して表裏のアールにより内部容積を稼ぐことで、しっかりと厚みのある「鳴り」を目指している。 
特に裏板の大きなアールはふるたギターの特徴だが、表板にも適度なアールが施され、ボディ強度は申し分ない。

塗装:
下塗り、中塗り、仕上げ塗りの3種類の塗装が施されている。

今回は今までにも増して下塗りが丁寧に施され、道管支管が綺麗に処理されているようだ。
P1040382にもかかわらず、トップ表面の塗装厚はわずか「100ミクロン程度とのこと。お見事!
 
ピッチ:
P1040368異常に正確なピッチはふるたギターの真骨頂だ!
例えば、7フレットにカポを装着しても、チューナーの針で確認するとドンピシャ!
一切ピッチが狂わないギターって、気持ち悪いくらい気持ちが良いぞ(o^―^o)♪
驚くほどピッチが正確な理由は、2種類のフレット位置の計算方式を融合し、ふるたさんが偶然見つけたもの。
これは企業秘密だ。
 
Img_1178ボルトオンネックとディープジョイント:
P1070108_2ふるたギターではおなじみの、ボディに深く差し込まれたディープジョイント構造でボディとの接合は完璧だ!
そして、取付は2つのボルトによるボルトオンネックで容易なメンテナンスを実現した。
 
その他、書ききれないほどの工夫が、14本目のふるたギター「Leafα
CW-SR 」には施されている。
 
もちろん、ふるたさんの魂が込められていることは、言うまでもないだろう。

Leaf0207_2_2_2使用材:

Img_1182使用する木材は出来る限り地元産にこだわっている。
 
はっちゃんの「Leaf3-CW 8chan special」では、サイドバックに「イチイガシ」。
ネックに「ヤマザクラ」を使用した。
これらは中津市産の材をふるたさんが長年寝かせていた物だ。
 
そして今回のギターのネックには「ムクノキ」が使用されている。
こちらは、近所の人から「邪魔になったので切って欲しい」と依頼されたふるたさんが、そのムクノキを譲ってもらった物。
Leaf0216あれから10年程寝かされて、ギターのネックになった。
P1060748ふるたさんによると、ムクノキの比重と材の特性は「マホガニー」に酷似しているという。
マホガニー材の価格が高騰する中、地元材をふんだんに使用できるのは有り難い。
 
ふるたギター製作関連記事:
http://acoraku.way-nifty.com/blog/cat22115322/index.html
 
弦髙は、12フレット上で6弦側2.4mm、1弦側1.9mm程。
P1080509サドル高さも4mm~5mmは確保されて、テンションもちょうど良い。
 
P1060750本日現在はまだネックの接着が行われていないが、問題が出なければ近々接着され、最終的に完成する予定。
 
ここまでハードウエアについて述べてきたが、実際「ギターの命は音」である。
もちろん、音を追求するためには、材料の選定や、加工精度、組み付け精度の高さ、そして音に対する「飽くなき探求心」が必要だ。
 
P1060743今回の「Leaf」では、すぐに鳴り始めることは求めなかった。
本来のボディ鳴りを始めるには最低1年は掛かるだろうし、経年による変化を楽しむのも一興だ。
P1080498_2とはいえ、この状態でも鳴ってるし、「鳴りすぎ」と評価する人も中に居るかも知れないのだ。
これは好みの問題だし、そう言った意味ではちょうど良い案配かも知れない。

例えるならば「Martin D-28」のドンシャリ感を若干押さえ、バランスを取った感じと表現したら良いだろうか。
多すぎない倍音で、どちらかというとタイトな感じなのだ。
P1080500でもこれが乾いてくると、きっと適度な倍音を奏で始めるに違いない。
 
P1080516フィンガー向けには、短音がとても綺麗に紡ぎ出されるし、ハイフレットでの演奏製もバツグン。
何と言ってもこの弦髙の低さでもびびらない。
フレット打ち後のすりあわせをしていないというから、指板精度の高さを物語っている。
 
前回の13本目「Leafα」から、如何に見えない部分の精度が上がったか、美しさは見えない部分に潜んでいるのだ。
P1080525音量は十分に大きく、レスポンスも良い。
まだまだ羊の皮を被ったオオカミ。
P1080497これが1年後、10年後にはどんな楽器に成長するのか、今からとても楽しみである!
 
と、ここまで紹介してきた「ふるたギター」は、塾の先生が趣味で作っているギターだから販売をしていない。
御本人に売る気が無いから、もちろん定価も売価も無い。
「値段は?」とよく尋ねられるし、「欲しい」と仰る方もいらっしゃるが、申し訳ないが御了承戴きたい(^0^)b
 
さてここで、ライブ情報をお知らせしよう(^-^)v
4月21日(土)は、福岡県福津市「よっちゃん祭」で「KULO」の演奏が予定されている。 
Furutatop02ただ残念ながら、心配していた前線の影響が雨と風をもたらしそうな雲行きである。
(降水確率は現在60%、1mmの小雨、風速5m
 
屋外でのライブなので、テント下での演奏になるのであろうか。
いく分風もあるようなので、一時的であってもどうか止んで欲しいと願っている。
 
今回限りは、晴れ男はっちゃんの念力は効かないのかなあ(;´▽`A``
それとも、メガトン級の雨男・雨女が存在するのか‥‥。
 
しかし我々としては、どんな状況下でも精一杯演奏します!
是非風邪を引かないような格好で、暖かくしてお越し下さい。
 
今回は、D-45の持ちだしは止めとこうかな(;^_^A アセアセ…
2012年4月21日(土)  KULO in よっちゃん祭 (津屋崎千軒・福津市)

Yocchan014月21(土)~22日(日)に福岡県福津市で毎年行われる、津屋崎千軒地域の町おこしのお祭り「よっちゃん祭」。
昨年の津屋崎でのワンマンライブを企画してくれた大江さんから声が掛かり、21日(土)のステージのトリで「KULO」が出演することになりました♪


よっちゃん祭の開催場所は、歴史深い「津屋崎千軒周辺」です。
我らが「KULO」が出演するのは、津屋崎漁港「おさかなセンター うみがめ」横の特設ステージ。
更にこのステージでは、おなじみの下記バンドも出演予定だそうです♪

津屋崎漁港ステージプログラム(4月21日):
10:50 NORTH 31
14:50 大江さんのユニット
15:10 あくび
19:20~20:00 KULO (トリ)

Image2_2よっちゃん祭イベントMAP↓(※読み込みに若干時間が掛かります)
http://www.coara.or.jp/~nex/TEMP/yocchan-sai.pdf

Yocchan02よっちゃん祭では、その他にヨット試乗体験や、馬車でめぐる津屋崎散策、絵画・版画・写真等の美術展、藍の家周辺では藍染め・草木染展が、波折宮周辺では手作り市など多彩なイベントが開催されます。

是非「よっちゃん祭」に「よっちゃんさい!」‥‥寄って下さい(^0^)b

よっちゃん祭日程:
4月21日(土) 10:00~20:00
4月22日(日) 10:00~16:00
Yocchan03場所:津屋崎千軒(福岡県福津市津屋崎3-17-3 町おこしセンターなごみ周辺)

ライブ会場でお待ちしています\(^o^)/

☆ここでお知らせ☆8channow01
はっちゃん公式ホームページ「はっちゃんナウ!」は、はっちゃんの最新情報満載!

例えば、「SCHEDULE」タブをクリックすると、はっちゃん関連のスケジュールを随時更新してますし、「DIARY」はネットライブの結果を書いてます。
その他、音源、動画、ミクシィ、はっちゃんプロフィール、バンドプロフィール、グッズ、掲示板、ライブ告知メール配信設定等々‥‥いろんな情報をまとめています。

はっちゃん関連の情報を知るには、是非「はっちゃんナウ!」をチェックしてみて下さい↓

はっちゃんナウ!
http://8chan.desu.jp/

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2010年8月 5日 (木)

ふるたギター「Leaf3-CW」誕生♪

昨年の秋頃だったか、ふらっと寄った「ふるた工房」で見た新しいギターの設計図。
Dscf0381今までドレッドノートタイプのみ(練習で?)作っていたふるたさんが、ついに「オリジナルシェイプ」のギターに挑戦するという。

まずは、コツコツと作り始めたボディの木枠‥‥。
今年再び訪問したとき、はっちゃんは何気なく置かれていた、ミニギターの木枠と、フルサイズのギターの木枠を見る。
(完成したミニギターの話は、別枠にて追々話しましょう)

Leaf0207_2_2その独特のシェイプに「ぴん!」と来たはっちゃん。

「そろそろ俺のギターも作ってもらおうかなあ(^-^)v」。

材はまだ、ただの板きれ。
それ程に、そのオリジナル形状に「力」があったのだ。

せっかくニューシェイプのギターを作るのならばと、ニューデザインを起こしたはっちゃん。

そして程なくして、ふるたさんはNewギターの「3台同時製作」に没頭することになる。

Leaf0081本は、自分用のフルサイズギター。
1本は、はっちゃん用フルサイズギター。
1本は、ミニサイズギター。

それからは、試行錯誤の連続‥‥。
根気と、体力と、知恵をふりしぼり‥‥。

ふるたさんの木工技術と執念‥‥。
はっちゃんのこだわりと執念‥‥が、結実したNew「Leaf」。

今回初めてサイド・バックに統一して使うことになった「イチイガシ」。
今まで部分的に使ってきたのだが、一括して使うのは初めてだ。
Leaf007_2それに、俺のためにと、フルタさん手持ちのブロック材から、一番良いところを切り出した厳選材。

そういう俺も、指板材に本黒檀、ブリッジ材に青黒檀、ヘッドプレート&ピックガード&3ピースに「HOLS」の100年物のハカランダ端材等、一級品の材を持ち込み‥‥。
Leaf002約半年を経た7月、姿を現したNewギター。
「Leaf-3CW」と命名された。

特に、はっちゃん用に作られたギターは、インレイにもこだわり、「Leaf-3CW 8chan special」と名付けられた。

その特徴は、一切ドーミングしていないフラットトップ。
大きくドーミングした(アールの付いた)バック。
ディープジョイントのボルトオンネックと、その仕込み角が「0.6度」と大きいこと。

ギターが仕上がったとき、正直に言うと、最初はテンションがきつすぎること等しっくり来ない部分もあった。
この点、じつはある人にヒントを戴いた。

それは、大分市鶴崎にお住まいの「日高 雅樹」さん。
そう、あの日高ギター「HOLS」を作ったシーガル門下のギター製作家である。

Furuta0017月初めの、とある暑い日のことだった。
久しぶりに尋ねた日高さんは、相変わらず気さくな方だ。
タオルを首に巻き、通されたいつもの工房には、制作中のギターもつるされていた。

早速、持ち込んだ「Leaf-3CW」を確認してもらうと‥‥次のような意見。

「このLeafは、十分展示会に出せるレベルであること。
塗装・仕上げが丁寧であり、特にヘッドに見られる立体的な木組み細工の面等で、他の製作家にない優位性があること」

逆に、何点かの重要な指摘・アドバイスも戴いた。
一番有り難かったのは、ギターの作りとしての「弦のテンション調整」について。
ネックの作りや、ボディの作り、ブレーシングの作りなどによる総合的なテンション調整の話だ。
Hidaka027これは、俺と日高さんとの信頼によるものであり、ノウハウがあるので詳しく書く事は出来ない。

さて、この時見せて戴いたのが、昨年から作り始めたというNew日高ギター。
なんと、日高さんが初めて作ったという、ピッカピッカの「削り出しのフルアコ」だ。

Hidaka014トップはスプルース、サイドバックはトラ杢のメイプル。
厚い板からここまで削り出すのに、相当に苦労したらしい。
ブリッジやピックガード等のパーツも全て手作り。
バイオリン製作も行っていた日高さんだからこそ、行える技かも知れない。

アメ車をイメージしたという、その美しいシェイプと、サンバースト塗装の輝きにしばしうっとりのはっちゃん。
さすが、一流製作家のレベルはすごい!


Leaf004その話を中津に持ち帰り、その日のうちに「ふるた工房」を訪問。
日高さんから聞いた、生の声を伝えると共に作戦会議。

まずその日から開始したのは、「フレットの打ち替え」。
フレットのギザギザの足を潰し、打ち替えることで、ネックの動きに余裕を持たせ、テンションを少し落とす。

Leaf3cw24_2また、後日ブレーシングをいじることにした。
20mmと、かなり高いブレーシングを施しているLeaf-3CW。
トップとバックの響かせたい部分をピンポイントで削っていく。
削っては弾き、弾いては削り‥‥これを何度か繰り返し、音質面、バランス面を調整。
もちろん、このブレーシング調整作業ははっちゃんの手によるもの。

その後、サドル製作、ナット調整等をはっちゃんが行うことにして。
現在に至るまでの1ヶ月間、試奏・調整・試奏・調整‥‥が繰り返された。
そして、ようやく「Leaf-3CW」の完成形が見えてきたのだ。

Leaf006まだ、ネックジョイントはボルト2点留めのまま、もうしばらく安定してから、接合部の接着を行う予定である。

ふるたさんは、これまでギター製作について誰に直接教わったわけではない。
自分の目と耳で黙々と追求してきたのだ。

ある意味、ギター製作のセオリーを無視した作りであるのも事実だが、だからこそ、個性的な音がするのも事実である。

トップに使用する2.65mm厚の「シトカスプルース」は一般的な仕様であるが、サイドとバック材に特徴がある。
「イチイガシ」を使ったギターは、おそらく世界に例を見ない。

Ichii01そう言えば、神社に飢えられていることの多い「イチイガシ」だが、我が中津の山「ややま」にも、その群生が見られる。
この前、たまたま通った「安心院(あじむ)」町の神社で、樹齢400~500年という「東椎屋のイチイガシ」を見つけたはっちゃん。
記念写真をパシャ!

この材の特徴として、ダンピングの効いた音で、特に暖かい中音域に特徴を持つようである。
ローズでもなく、マホでもなく、イチイガシの音、これが「ふるたギターの特徴」にもなっている。
Leaf3cw41よくぞここまで来ましたね、一緒に頑張った甲斐があったね、ふるたさん。

しかし、ふるたさんの向上心にはまだまだ限りがないようだ。
今回蓄積した経験は、絶対に次回に活きると、しばらく休養し、もっとすごいギターを目指すらしい。
さて、次回はどんなギターえお完成させて、我々を驚かせてくれるであろうか。

Hakudo077アマチュア製作家だからこそ、仕事じゃないからこそ、お金じゃ買えない価値がある‥‥。
だからこそ、心に響く、味のあるギターに仕上がっていると、俺は思う。

このブログを見てくれているギターフリーク達よ。
もし中津に来たら、中津産の材で作った中津産のギター「Leaf」を、是非一度弾いてみて戴きたい。

Leaf005_2【関連記事】
① ふるたギター製作【イントロダクション】♪
http://acoraku.way-nifty.com/blog/2010/06/post-2100.html

② ふるたギター「Leaf-3CW」大解剖♪
http://acoraku.way-nifty.com/blog/2010/06/leaf-3cw-ce2d.html

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2010年6月 8日 (火)

ふるたギター「Leaf-3CW」大解剖♪

ふるたギターの最新作「Leaf-3CW 8chanスペシャル」の仕様についてお話しします。
興味のない方には意味のない事ですので、どうぞ遠慮無く読み飛ばして下さい(^_^;

Leaf0207_2【Leaf-3CW 8chanスペシャル仕様】

<サイド&バック材について>
さて、このギターで一番目を引くと思われるのが、サイド&バック材として採用した「イチイガシ」。
この材は元々、1999年に山間部の開発時に伐採された、樹齢150年は経ていたという大木。
ふるたさんが譲り受け、大まかにカット後に保管していたというから、11年程シーズニングされていたことになる。

Leaf0216ふるた工房には伐採された日付の入ったブロック材が多く積まれていて壮観だ!
これを厚さ約3mmの薄さに製材する作業も「ふるた工房」の中で行われるのだから、「お宅は製材所ですか?」と言いたくなる(^_^;
そもそも木工が趣味のふるたさん、大型の電動工具を持っていたから、大きな投資はせずにギター製作を始める事が出来た。

さて、「イチイガシ」の話に戻ろう。
杢目はまっすぐなのに、斜めの縞模様が入っていて、カールした髪の毛のように繊維に沿ってキラキラ輝くのだ。
じつは真っ直ぐに曲げようとしても、この木目に沿って斜めに捻れていくという、とてもやっかいな材でもある。
しかし、この自前の木の特徴を知っているふるたさんは、加工のノウハウを十分持っている。

ここで、イチイガシについて、更に掘り下げてみたいと思う(^-^)v

Ichii01_3[イチイガシ(一位樫)] ブナ科コナラ属アカガシ亜属。
英名:オーク(OAK)。
学名:Quercus Gilva (クエルカス・ジルバ) = 赤みがかった黄色(Gilva)のナラ(Quercus)の意。
ドングリやクヌギの仲間で、果には渋みがなく食用になる。
日本では、九州を中心に自生する常緑樹。

イチイガシについて(フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」へリンク)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%81%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%82%B7

調べてみたところ、戦国の世、槍(やり)の柄はほとんど樫(カシ)で作られていた。
特にイチイガシは、樫類の中でも道管(細い管)が多くて太いため、軽くて、しかも弾力があり、「槍の柄」には最適だった。
「イチイ」という名前は、この木の大きさや材としての優秀さから、位階の「一位」を表していると言われている。

Leaf0215木質は粘り強く、通常はカンナの台、酒樽、船や艫(ろ)として使用される。
比重は芯部で「0.88」と、ローズウッドに近い程に重く固い。
音響的には、指先で叩いた感じは、弾力のある音で、ローズウッド程は固い音はしないがマホガニーよりも固いイメージ。

では、何故この材をあえて「Leaf-3」に使うのか?
一般的に楽器用としてはローズウッド等がポピュラーであり、ふるたさんもローズウッドをブロックで購入していた。
Leaf0209しかし、ふるたギター2号器のバック材に使用していたのを見て、この素敵な杢目と木質に魅力を感じたはっちゃん。
手持ち材が豊富なことも考えて、「是非ともサイド&バック一括で使ったらどうでしょうか?」と提案。
今回めでたく、3本のギター全てに採用することになった。

Leafphoto07アコギはそもそも、弦を振動させ、トップ材が振動する音を、比較的固くて重いサイド&バック材が反射し、空気ポンプのように音を前に送り出す仕組み。

だから、材と材のバランスは音作りに最も重要であり、音の大半はこれで決まると言っても過言ではない。

Leafphoto08世界広しといえども、「イチイガシ」をギター材に使用しているのは、おそらく「ふるた工房」のみであろう。
もし、イチイガシ+スプルースによる組み合わせが成功すれば、「ふるたギター」の特徴として定着することは間違いない。
だから、あえてこの材を使うことを提案した。

そして、センターピースには100年寝かせた明るい杢目のハカランダを使用。そのじつはHOLSの端材。

Leaf0211_2サイド&バックのバインディングには山桜、そして、黒/白のパーフリングを採用。
エンドピースは、ハカランダ。

エンドピン部分は、ピックアップ取付のために12mm径のストレート穴にした。

Leaf0210<トップ材>
シトカスプルース採用。
北米で算出する最もポピュラーなギター材で、C.F.Martin社はこの材を標準仕様にしている。
ふるたさんは、これをブロックで購入して、製材している。

Shell_2トップのパーフリングは、大和マーク社の細かいヘリンボーンを採用。
これに、木製ストライプ材を組み合わせ、「山桜バインディング+黒/白/黒+ヘリンボーン+黒/白/黒」とした。

ロゼッタは、アバロン貝の2重巻きと、着色木材の組み合わせを行った。
構成は、「黒/白/黒+アバロン+黒/白/青/白/赤/白/黒+アバロン+黒/白/黒」。

トップエンドには、黒蝶貝をアール付きの三角形に加工し、「黒/白/黒」のパーフリングで囲み、アイデンティティとした。

<ネック材>
Leaf0214これもまた1999年に産出した樹齢100年の山桜を、製材後11年寝かせてあった物。
通常、ネック材としてはマホガニー材が有名だが、山桜は手持ち材が豊富なことと、比重0.60とマホガニーに近いことで採用。

更に8chanスペシャルは、この桜と桜の間にインド産ローズウッド(紫檀)の薄板をサンドイッチしたスリーピース構造。
ネックの反りとねじれに対する強度を上げた。

ただ、この山桜もまたやっかいと聞く。
良く研いだカンナを使用しても、刃が立った杢目を引っかけることがあり、サックリと綺麗に削れないのだ。
だから、大まかに形を整えた後は、ひたすら鉄工ヤスリ(丸棒)で少しずつ形を整えていく。

<ネック構造>
Leaf0206指板下には順反り/逆反り双方向のトラスロッドが仕込まれている。
ネックはディープジョイント構造で深くボディに内に突出させ、ヒール部は2本のボルトによってボディとしっかり固定。
ボルト・オン・ネック・ジョイントとしている。
更に完成後、一定期間を経て木材がこなれた頃に、指板下とボディとを接着させる予定。

ヒールキャップには、白蝶貝と黒蝶貝を組み合わせて使用。

<指板材>(はっちゃん手持ち材)
Leafphoto16アフリカ黒檀(マグロと呼ばれる、今では珍しい真っ黒な材)を使用。
一般的な縞黒檀が比重0.85~1.0程度に対して、比重1.2と重い。
指板脇のバインディングは、山桜とエボニーである。

指板インレイは、12フレットには象牙と日本アワビ貝を組み合わせてリーフを形成。
その他のフレットには、4mm径の白蝶貝のドット、指板脇のマークには、2mm径の白蝶貝のドットを採用。

<駒材>(はっちゃん手持ち材)
Leaf0204濃緑色に鈍く光る貴重な東南アジア産の黒檀(エボニー)。
カンナを掛けると緑色の削りカスが出ることから「青黒檀」と呼ばれ、これを磨くと真っ黒になる。
一般的に使用されている縞黒檀が比重1.0程度なのに対し、比重1.4と非常に重い。

駒形状は、千鳥(チドリ)をイメージした。
目の部分のインレイは、目玉を白蝶貝で形成し、白目の部分には黒蝶貝を採用した。

<内部材>
Leaf0203定石通り、ブレーシングはトップと同じくシトカスプルースを採用。
音の分離と音の抜けを考慮し、全体的に背が高くて細め、鋭角にテーパーをかけたブレーシング形状にした。
トップブレーシング高さは通常15mm程が一般的だが、Xブレース中央部21mm、ここから16mmに斜めに落とした(ノンスキャロップ)を使っている。
バックブレーシングも高く、22mmを採用。
ブレーシング幅は、各7mm。

側板の割れ止めは、シトカスプルースをブレーシング形状に加工し、取り付けてある。

Soundhole内部のライニング(縁に沿ってギザギザに切れ込みが入れられたパーツ)には、手持ちの南洋材「メルサワ」。
ネックブロックには山桜を採用。

そして、内部全体をクリア塗装している。

<ヘッド>(はっちゃん手持ち材)
Leafphoto22ヘッド厚は、15.5mm。
表側の突き板は、はっちゃん手持ちのブビンガ(アフリカンローズウッドの縮み杢)&ハカランダ(HOLS端材)を使用した。
裏側の突き板は、ジリコテ(シャム柿)の濃色部を使用。
ヘッドバインディングは、山桜とハカランダの組み合わせ。

ヘッドインレイは、象牙とアバロン貝を組み合わせてリーフを形成。

Leafphoto17_2<ピックガード>(はっちゃん手持ち材)
ハカランダ材(HOLSの端材)を使った、実用新案「木の葉(リーフ)型」。
Leaf-3は、デザインを見直すことで、より洗練された形になった。

<糸巻き>
GOTOH 製ゴールドペグに、黒檀(エボニー)ノブを取り付けた。

<サイズ>
形状:スモールジャンボ・カッタウエイ
弦長:654mm
ナット幅:43.7mm
ネック厚:20.8mm(1フレット部)

Leafphoto26ボディ厚(上部):89.6mm
ボディ厚(中央最厚部):115.6mm
ボディ厚(下部):107.6mm
ヘッド角度:13.6度
ジョイント角度:0.6度
ボディ幅(上部):290mm
ボディ幅(くびれ部):240mm
ボディ幅(下部):400mm
ボディ長:505mm
ネックジョイント部~ヘッド先端:518mm
ギター長:1,023mm
サウンドホール径:100mm
トップ材厚:2.75mm
サイド材厚:2.1mm
バック材厚:2.4mm

Leaf0212‥‥というわけで、ここまで仕様について詳細に書いてきたが、所詮、「楽器の命は音」である。
まだ弦を張ってない段階で言えるのはここまで。

ここまでこだわり、手を掛けて来たのだから、きっと良い音になって出るに違いない‥‥なんて、希望的観測かもしれないが、「愛情を掛けただけ、モノにも魂は宿る!」と信じつつ、完成が待ち遠しい。

そして、完成した後も、調整を繰り返しながら、どんどん音が変化していく過程もまた、オリジナルギター製作の楽しみでもある♪

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2010年6月 2日 (水)

ふるたギター製作【イントロダクション】♪

Leafphoto02中津市で唯一、(趣味で)ギターを作っている「木作り工房 ふるた」の御主人「ふるた」さん。
この、「趣味で」ってところがすごいところ(^^ゞ
若い頃はA級ライセンスを持ち、自分でレーシングチームを運営していたという強者で、自動車でも何でも全てバラして構造を確認し、組み立てていたらしい。
御自身は、現在「学習塾」を経営し、注文により木工家具製作も行っている。


Leafphoto25さて、そんなふるたさんが、2007年、プロが弾いていた「ソモギ」という200万円はする高級ギターがどうしても欲しくてなった。
「よし!自分で作ってやる!」と思い立った!(普通思わないでしょ‥‥)
元々木工をしていたということもあるのだが、自分一人で一から研究し、ギターを作り始めたのだ!

Furuta_6試行錯誤、暗中模索した1年後のこと‥‥出来た!
僕は、この時に本人と出会い、1本目のドレッドノートスタイルのギターを見ました。
しかし、驚きました!これが弾けるギターなのかと‥‥(^_^;

ふるたさんにとっては息子のように可愛い手作りギター。
しかし、はっきり言うと、作りも塗装もヒドイ状態。(市販のギターに比べたらということだが)
Leafphoto04_2でも、音はちゃんと出るし、ちゃんと弾けるんです(^^ゞ
(※右の写真は、少し進化した2本目のギター)

プレイヤー楽器店での内覧会で、ギターフリークとして、演奏者として、様々なアドバイスをさせて頂きました。

Leaf0201ふるたさんは研究に余念がない。
2本として同じギターは作りたくない。
人のギターを見ては、細部、内部を鏡でルーペで研究し、インターネットの記述を検索し、ギター製作の英語版の専門書籍を取り寄せ、工具も自分で作り‥‥。

そして、段々と進化を続けたふるたギター。
当初より、「葉」のイメージをピックガードデザインにしたギターだったので、僕が「Leaf(リーフ )」と名付けました。
Leaf201_2僕は都度、アドバイスをしていくことになります。

そして、昨春(ギターを作り始めて2年)、本格的にはっちゃんデザインの「Leaf-2」の製作を開始。
Leafphoto19_2木々の間に鳥が鳴き、遊ぶように、軽やかに、メロディアスに鳴って欲しいとの願いを込め‥‥。
ブリッジ、ヘッド、ネック形状、ピックガード等の細かい部分も変更しました。

そして昨秋のこと‥‥ふるたさんは、またやってくれました!

Leaf301オリジナルボディ(スモールジャンボ、しかも、カッタウエイ)の木枠製作を始めたのです。
その形状を見た時、ビビッ!と感じたはっちゃん。

Leafphoto05_2ふるたさんがこの2年で研究し、積み上げてきた技術の集大成を形にしてもらいたかった。
だから、はっちゃんのオリジナルギター製作を依頼しました。

彼は、今までのギターを全て売る気はなく、自分のために趣味で作っていたのです。
Leafphoto06ふるたさん自身も言っていたことだが、「まあ、失敗しても自分のギターだから良い。次に上手く行けばいい」。
確かにそうなのだが、それは一方では「妥協や手抜きをしても誰にも迷惑は掛けない」ことを意味する。
そのふるたさんの飛躍のためにも、掛け値無しの真剣勝負をしてもらいたかった。

Leafphoto14そのため、またもやデザインと仕様を考え始めたはっちゃん!
何度かの手直しの後に完成したデザイン。
それが、今まで以上の手間と時間を費やして現在3本同時に作っている「Leaf-3」シリーズなのだ!
ブレーシング、接合部、使用材、インレイ、バインディング、ディテイルにこだわったモデルだ。

Leafphoto10_2今回の目玉は、なんとミニギターの試作品「Leaf-Chibi」も製作していることだ。
じつは、そのギターは先週完成した。
これがまた妙に可愛い!
Leafphoto26_4あくまで試作ギターで、まだまだ詰めるところは多いのだが、心配した中低音もしっかり出ている。

さて、僕の「Leaf-3CW はっちゃんスペシャル」は、現時点でボディが完成し、ネック制作中。
この後、塗装に入念に時間を掛け、後2週間程で完成する見込みです。

Leafphoto23_2ふるたギターは、ネックの接合、使用材もじつにユニーク!
面白いんですよ(^0^)b

趣味だけど、真剣!
ここが面白いところ!
そのうち、「ふるたギター」が世に出ることになるかも‥‥。

Leafphoto24_3完成したら、ぼちぼちと構造やインレイ、音質など詳細の説明をしていきますね。
お楽しみに♪

2008年2月記事:
http://acoraku.way-nifty.com/blog/2008/02/post_b952.html

2008年7月記事:
http://acoraku.way-nifty.com/blog/2008/07/post_6aeb.html

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2008年7月16日 (水)

東洋さんへの贈り物は♪

今週末は、来月初旬にカナダに移住する事になった大分の音楽仲間「東洋さん」のお別れ会。
どんなプレゼントをお渡ししたら良いかと、先日バンド仲間のクロさんに相談されていました。

Toyo01_2当初のアイデアは、音楽仲間に「色紙」に寄せ書きしてもらい、別に何か記念品を贈ろう、という事になっていました。

7月12日(土)夜、バンド仲間のクロさんとビールを一杯引っかけていた時にふと思いついた僕! 

ギターのトップ板を、東洋さんの為に特別に製作してもらい、そのボディに寄せ書きしてもらったらどうだろう!

つまり「寄せ書きトップ板」というわけだ!


中津市には、趣味でギターを作られている「フルタ工房」があり、とても親しくお付き合いさせて戴いてます。

フルタ工房関連記事:

http://acoraku.way-nifty.com/blog/2008/02/post_b952.html


ギター大好きな東洋さんの事、カナダで経営する予定の日本料理店「SAKURA」に飾ってもらえるのではないだろうか!

東洋さんも僕以上にギター大好きなんだもの、僕だったら何をもらったら嬉しいだろう?
そうしたら自ずとこういう答えが出てきました(^^ゞ

「ギター好きの、ギター好きによる、ギター好きへの心からの贈り物」
というわけ♪
勿論フルタさんのこだわりも愛情も、しっかり込めてね♪

思いついたら即実行が僕のモットーだ!
さっそく、その場でフルタさんに電話して状況の説明と何とかお願いを‥‥。

Furutatop02はっちゃん:「今週末までに製作して戴くわけには参りませんか?」
フルタさん:「はっちゃんのお願いならやってみましょう!」
 

と、全面協力を約束して下さいました。

で、翌13日(日)の昼過ぎの事です。
フルタさんから電話があり、「やはり週末までは無理そうです‥‥‥‥というのは嘘で、もう出来ました!」
え~~~~っ?!出来たって、たった一晩しか経ってないよ、ほんと???

で、即「フルタ工房」へ行ってきました。
本当かなあ~‥‥。
あ、本当に出来てる♪

Furuta006聞けば、ナント昨夜は徹夜して作って下さったとのこと!
フルタさん、貴方はなんていい人なんだ!
 

ヴィンテージタイプの12フレットジョイントOOサイズのトップ材は、シダー単板。
これにしっかりとスキャロップブレーシングが施され、フルタ工房独自デザイン「Leaf(リーフ)」である、ブリッジやピックガードも取り付けられて、塗装前の段階。
この「Leaf」は、僕がフルタさん用にデザインしてあげたものだ。

(※右の写真は、フルタ氏製作の「Leaf-3号器」と、今回のLeaf-Top。Leaf-3号器には、フルタ氏が敬愛する「岡崎 倫典」氏のサインが)

さて、何故一晩で出来たかって?
じつは、ちょうど作りかけのトップ板があり、それをこのために使って下さったとのこと。
ナント有り難い!

どうせディスプレイ用ならば、指板を取り付けましょうかね、って悪のりしながら、指板のデザインも協議。
フルタさんは「一切手抜きしてないから、このままギターが作れますよ」ですって。

相談の上、指板上部も「Furuta」の「F」の形状でカットされることになった。

<トップ材仕様>
ボディ:シダー単板
Furutatop01_5ブレーシング材:スプルース(スキャロップド)
指板:アガチス
ブリッジ:チェリー(山桜)(リーフ独自の千鳥デザイン)
サドル:牛骨

ピン:黒檀
ロゼッタ:ヘリンボーン&セル
ピックガード:ローズウッド製

ピックガードは、リーフ独自の葉脈デザイン。
アイデアは特許庁のお墨付きだ。

特許庁登録実用新案第3142716号(実用新案出願2008-2214)
http://www2.ipdl.inpit.go.jp/begin/be_search.cgi?STYLE=login&sTime=1216193306234
※キーワードの欄に「ピックガード」と入力して検索してみて下さい。実用新案の一覧の中に「ギターのピックガード」として掲載されています。

Konoha01_3フルタ工房では、様々なサイズのウッド製ピックガードの製作注文を受けて下さる。

特製ピックガードのお問い合せは、中津市「フルタ工房」まで。
TEL 0979-24-1312

フルタ工房の角印と、「カナダで頑張って下さい!」と激励のメッセージが添えられた。
仕上げは、タンポ刷りによる軽い塗装が施されて完成。

今回、面識のない東洋さんに精魂込めて作って下さったフルタさん。
しかも無償で提供して下さるという。(ホントに良いの?)

そこに、フルタさんの念押しが‥‥。
「他ならぬはっちゃんの頼みだから作ったのであって、他の人だったら作りませんよ」と。

そうだよなあ。簡単そうに見えてこの作業はホント大変だもの(>_<)

フルタさん、本当に有り難うございました!
無理言ってすみませんでしたm(_ _)m

Furutatop03_3完成したトップ板を持ち帰った僕は、牛骨サドルと黒檀ピンをこのサイズに加工して取り付けた。
これは僕からの追加プレゼントだ!

僕は早速ホームセンターに行き、このトップ材を保護できる枠はないだろうかと探し周り、サイズに合わせたコルクボードを購入した。

このボディに、音楽仲間が寄せ書きをしてお渡しすることになる。
飛行機で持って行くには、ちょっと大き過ぎるかなあ‥‥という不安はあるが、東洋さんに喜んでもらえたら幸甚だ。


大分の音楽仲間の皆さん、寄せ書きよろしく!
きっと、皆の想いが詰まった素敵な「寄せ書きトップ板」になることだろう。

荷物になるって事で、もし持って行けなくても、後日カナダに送ってあげることにしようか♪

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2008年2月12日 (火)

フルタ工房ギターの集い♪

Furuta02_3「長崎から船に乗って神戸に着いた~♪」とは五木ひろしの歌であるが、「長崎は佐世保から車を運転して、ギター弾き2人の友人が来る」というアマチュアギター製作者 「フルタさん」からお誘いがあり、2月10日(日)に「フルタ工房」に着いたのは、集合時間の午後3時丁度。

Furuta_6既にメンバーは揃っていた。
今日のメンバーはフルタさん、はっちゃん、m太郎さん、長崎からのお友達2人の計5名。

Furuta08フルタさんはそもそも趣味が高じた木工技術を持っており、約1年前どうしても高級ギターが欲しくなり、「どうせなら自分で作ってしまえ!」と一念発起。
以来、既に2本のギター製作を行った。

製作された2本目のギターについては、下記URLを御参照下さい。
http://acoraku.way-nifty.com/blog/2007/11/post_8c19.html

Furuta09そして現在、なんと3本のギターを同時進行で製作中‥‥「何故3本同時に?」と尋ねたところ、「試験的に3つのパターンで作っている」との話。
ウ~ム、意味が分からんがやる事が凄い!


「ギター製作の為の治具や工具は高価だから」と、
自分で全部作Furuta07ってしまったという強者。
その情熱と探求心には脱帽する意外に手だてがない!
しかも、加工済みの材を買うのではなく、ブロック材を買ってきて、自分で薄板に製材されるという徹底ぶり!

見たところ、ネックの形をした材が6本も有る(なんで?何をしようとしてるの?‥‥)


僕も自分の事を、相当変わった人間だと思っていたけど、皆それぞれにかなり変わってる‥‥としか言いようがない‥‥。

さて、御自分で建てたという木の香りがする「フルタ工房」の中での、ギターを囲んでの一時はまた格別♪
Furuta04_2持ち寄ったギターを1本ずつ取り出しては、ギターのうんちくを語り合う。

当日僕が持参したのは、「Martin D-45 '73」「Martin HD-7RM」「Hidaka HOLS」「Kameoka KMD-cutaway」の4本。
ギター弾きにとってのギターとは、自らの分身であり、自らを表現する道具である。
Furuta02_2ギター好き同士によるギターの話は尽きる事がございません。

自然に演奏タイムへと突入。
懐かしい歌、心の歌、一人一人の思いのこもった演奏は楽しい♪

Furuta03_2僕は風邪が直らず、体調がいまいちの為に抑えていたのだが、結局抑えきれずに何曲か唄ってしまった‥‥皆様、悪のりしてごめんなさい(m_m)

夕食時になり、フルタ奥様御自慢の美味しい味噌仕立ての鍋を囲んでの身の上話や仕事の話‥‥これもまた楽し。
Furuta06_2食事の後にはまた演奏会。
ギターを肴に、笑顔が集う時間は矢の様に過ぎて行きました。

長崎のお友達は、当日はフルタ工房へお泊まりになりました。
そして「思わぬ大分のギター仲間に会って楽しい一時を過ごした」と、翌日は大変喜んで帰られたそうです。

フルタさん、それから奥様、お招き戴き本当に有り難うございました。

まだまだ動いた後は疲れが出ますが、お陰様で回復に向かっております。
皆様、これから少しずつ復活しますので、数日後にまたネットライブでお会いしましょう♪

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