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2013年5月24日 (金)

桜満開ピクニック2013②【赤嶺酒造場編】

63月30日(土)夕方、野津町の「吉四六ランド」でのお花見を終えた一行は、これから「赤嶺酒造場」の工場見学を実施するのだ♪

P1040547皆で移動してきて、ここはようこちゃんの実家「赤嶺酒造場」の店頭。

先に帰ることになったハッセ車とわんちゃん車を見送った後に残ったのは‥‥。
kimiさん、佳美ちゃん、のんちゃん、はっちゃん、クロさん、じゅんちゃん夫妻、佳美ちゃん、そしてようこちゃんの計9名。

工場の表側はようこパパの経営する酒屋。
P1040466_2ようこママの経営する赤嶺薬局が一つの建屋に並んでいる。

Dsc01090早速、ようこパパの案内で店の奥にある赤嶺酒造場へ向かうことに。

明るい店内からドアを開けると、薄暗い工場のに入って行く。
目が慣れてないので、最初はよく見えない。

今日は土曜日、工場内は静まりかえっていた。
Dsc01091_2しかも、酒の仕込みの時期でもない。

薄暗い工場の中を、一行はとろとろと進んでいく。

P1040521じつは、写真を撮りながら進んでるはっちゃんが一番ビリだった(>▽<;;

先頭を行く「ようこパパ」は、当然慣れたもの。
さっさと歩きながら蔵の説明をしてくれている。

次第に目が慣れてくると、圧巻の木造建築物が目に飛び込んできた!
P1040482高い吹き抜け天井が覆い被さってくるようだ。

「ここからが向こうが、吉四六さんさんから譲り受けた蔵そのままの姿です」と、ようこパパ。

P1040483そこから先は二階建てになっている。

見上げると、昔使われていたであろう巨大な木樽が、二階の電灯に照らされて浮かび上がっている。
巨大な梁がいくつも走り、地面から屋根まで1本の太いヒノキで貫かれている。

長い長い歴史と苦労を刻んできた建物であろう。

P1040518全てが手作業、全てが人々の腕力と知力で支えられてきたのだ。
現在こんな建物を造るには、いや昔であっても、大きな財力が必要だったであろう。

永い酒造りの歴史、しかも吉四六さんの蔵である。
P1040495時代の重みをずっしりと感じ、風格を感じる。

これって、臼杵市の重要文化財として残さなきゃならないものじゃないのかなあ。
これこそ野津町の宝であろう。

Dsc01780kimiさんにとっては、仕事柄これらの建築物に興味津々。
使われている材料や工法を解説してくれている。

さて、その先には焼酎のタンクがズラリと並んでいる。
昔は木樽で寝かせてただろうが、時代の流れで今は金属製。
P1040506その表には、「芋25度」、「十年」などと書かれていることから、中ではゆっくりと焼酎が熟成しているのであろう。

また、「常圧」と「減圧」と書かれたタンクが並んでいた。
おもむろに、ようこパパが「減圧」と書かれたタンクにハシゴを掛けた。
Dsc01759中を覗かせてくれるという。

まず先にクロさんがハシゴに上がり、この上ない笑顔で振り返った。
代わりにはっちゃんものぞき込む。
Dsc01146透明な液体が芳醇な香りを放っている。
良い香りだ~♪

続いて、「常圧」と書かれたタンクにハシゴを掛ける。
これはまた全然違う香りだ。

同じ原料でなぜこうも違いがあるのであろうか。

P1040497その秘密を解く鍵は、どうもこの二階にあるらしい。
我々はいよいよその秘密に迫ることになるのだ~ヽ( ゚▽゚)ノ

Dsc01810一行は二階へと上がってきた。
ここは昔、「麹」(こうじ)部屋になっていたようだ。
今は蒸留に関する様々な機械が据え付けられている。

以下は、ようこパパの解説による「常圧蒸留」と「減圧蒸留」の違いについての要約である。

Dsc01800「常圧蒸留」とは、通常気圧(1気圧)の元で蒸留する方法。
1気圧では水は100℃辺りで沸騰する。
この方法では、発酵作用の副産物である「フーゼル油」というアミルアルコールも一緒に蒸発する。
また、原材料の味や香りが一緒に気化するために、焼酎独特の風味(臭み)が加わる。
Dsc01814この臭みが焼酎ファンにはたまらないが、逆にこの臭みが苦手な人も多い。

「減圧蒸留」とは、蒸留器内の気圧を下げることで、低い温度で蒸留する方法。
この方法では、フーゼル油は蒸発しないため、結果クセのないフルーティな原酒を取り出せる。
7_2「焼酎は臭い」というイメージを一掃したことで、焼酎ブームに拍車をかけることになった蒸留法。

こうして出来るのが「衛門七」の原酒である。

逆に常圧蒸留酒は、長期間寝かせることでその臭みが極上の味わいへと変化していく。
Dsc01800だから、あえて熟成させたい場合は常圧ものを寝かせるのだ。

こうして、5年以上寝かせた常圧蒸留酒が「DOTTON 5」の原酒となる。
「十年」と書かれた原酒は、また格別の味わいになろう。

逆に減圧ものは長期間寝かせても変化が少なく、寝かせるには不向きだそうだ。

P1040525なみに、焼酎はクセのない物からクセのある物へ順に飲むのが良いとされる。
Dsc01167一般には「米→麦→芋」へ、「白麹→黒麹」へ、「減圧→常圧」へと飲んでいけば良いとのこと。

さて、一階に降りてきた一行。
様々なタンクの中に、ブランデーの樫樽を発見!
この樽で更に熟成させることで、琥珀色に変化し、何とも言えない風味がブレンドされる。
こうして出来たのが、「DOTTON GOLD」や「風蓮」の原酒となる。

Dsc01175_3最後に目にしたのは、清酒を造っていた頃に使っていた巨大な排気ダクト。(和名は何というのであろうな?)
Dsc01824大量の米を蒸していた窯の、煙と蒸気を戸外に逃がす役目をしていた。

ダクトの内側は、当時も高価だったであろう「銅」が全面に貼られている。
錆びて緑青が吹いているが‥‥こいつはすごいぞ!

外に出ると、大きな煙突。
その昔は煉瓦造りだったりしたのであろうが、今はコンクリート製だ。

P1040490_2瓶の洗浄機やイオン交換機等、機械屋のはっちゃんとしては興味深い。

検査室では、フラスコやビーカー等、その昔、理科教室で見たことがある器具が並ぶ。
Dsc01178_2ここで逐次検査され、製造にフィードバックされている。

私は焼酎造りの知識はほぼ皆無である。
説明を聞いてもよく飲み込めなかった部分は、この記事を書く上で調べさせて戴いた。

P1040542興味深い工場見学も終了し、店舗に引き返す。

通路にある冷蔵庫から、ようこパパが取り出したのは「酒粕」の入った大きな袋。
皆に手土産として戴けるそうだ。
有り難うございます!!!

Dsc01153赤嶺酒造場の4代目であるようこパパは、終始穏やかに応対して下さった。
ここに酒造りに対する「職人の誇り」が垣間見えたのである。

さて、赤嶺酒造の焼酎には、吉四六さんをかたどった人形ボトルが存在する。
Dsc01186これがまた色んなパターンと愛嬌があって楽しい。
はっちゃんも、一通り手土産の焼酎を買って車に積み込んだ。

もう、玖珠のじゅんちゃん夫妻が帰宅するという。

Dsc01190_2見送った後、残ったメンバーはお店の二階のお座敷に招かれた。

クロさんと俺は先程の説明を思い浮かべながら飲み直す。

しばらく歓談していたが、頃合いを見てkimiさんと佳美ちゃん、そしてのんちゃんが帰宅。
Dsc01203残ったクロさんとはっちゃんの二人で結構ヨッパ状態~( ̄Д ̄;;

このままじゃ潰れちゃうので、宿泊先に行かねば‥‥(;^_^A アセアセ・・・

Dsc01195_3終始飲まなかったようこちゃんが車で送ってくれた。
今日一日お世話有り難うね!

さて、明日はクロさんとどんな冒険が待っているのであろうか。
ワクワクしつつ、ふぁ~~ 眠くなってきた‥‥。

おやすみなさ~~い(-。_)。。o〇

1_2「赤嶺酒造場」では、ホームページから通販もやっています。
実際にはっちゃんも直送してもらってますが、なかなか便利ですよ~♪

Dsc01211_4赤嶺酒造の焼酎が何処で手に入るか分からない、日本一の焼酎を飲んでみたいという方は是非利用してみて下さい。

★赤嶺酒造場HP:
http://www.akamineshuzou.co.jp/page9.html

通販オンラインショップ:
http://shop.akamineshuzou.co.jp/

のんちゃんのブログにも楽~しく、詳~しく書かれていますので、読んでみて下さいまし~ヽ( ゚▽゚)ノ

のんちゃんブログ「さんぽみち」記事:
http://ameblo.jp/oita--no--sanpomichi/entry-11504247473.html

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