セキレイの命は地球の命
ライブレポがまだまだ溜まっているが、今朝の思いがけない出来事を書くことにしよう。
今朝会社に着いて車を駐めた時、目の前のブドウ棚の網の中で何かがしきりに動いていた。
それは小鳥のようだ。
車の中からよく見ると、2匹の「セキレイ(ハクセキレイ)」がダンスを踊るようにくるくると回っている。
ブドウをカラスから除けるために張った網の中で、ぶら下がった状態でもがいているのだ。
僕が車から降りて近づくと、その中の1匹は、網の下をくぐってどこかへ飛んでいった。
もう1匹は、網に絡まったままだ。
骨は折れてないかな?まだ大丈夫なのかな?
急いで救出用のハサミを取りに行った。
ついでに、ブロガーはっちゃんデジカメも取ってくる(^▽^;
まずはパシャ、パシャと撮影した後、すぐに救出に取りかかる。
体にキズを付けないように、骨を折らないようにそ~っと1本ずつナイロンの網を切っていった。
足だけじゃなく、体の中に、首に網が巻き付いているからなかなか取れない。
ハクセキレイ‥‥そのスズメほどの小さな体に細く尖ったクチバシ。
黒と白のツートンカラー。
長い尾羽を上下に降ってアピールする姿がとても愛嬌のある日本古来からの小鳥だ。
その縄張り意識の強さから、車のサイドミラーに映る自分自身の姿に、オスが体当たりをしている光景にたまに出くわすこともあった。
自然の産物って面白いものだ。
それにしても、全くばたつかす、おとなしい‥‥いや怖さと網のために身動きが取れないのかもな。
ところが、そのセキレイくん、助けようとしている僕の指を、クチバシでつつく、つつく‥‥。
別に痛くはない‥‥可愛いものだ。
今この手の中にある小さな命。
ほんのり温かくて、ドキドキと速い鼓動が聞こえてくるよう。
何故、わざわざ網の中に入ったのだろう‥‥。
カラスなどの天敵から身を守るためか、それとも巣作りのためか。
真相は分からないが、いとも簡単に1匹が網をくぐって出て行ったところをみると、しょっちゅう出入りしていたのかもしれないな。
やっと全ての網を切り終えたはっちゃん。
その体をぱっと空に放った。
瞬間、少し降下したセキレイは、すぐに会社の屋根を越えて、東の空へ飛んでいった。
何だか、僕の心に涼やかな風がサーッと吹いた。
‥‥朝から、素敵な体験をした。早く助けられて本当に良かった。
僕はハクセキレイの身体を通じて、「自然」そのものに触れたような気がした。
自然の野鳥を手のひらに包むことなんて、今の世の中でなかなか無いものだ。
もちろん、セキレイに触れたことなんて、50年の人生で初体験。
昔、田舎の家はいつでもオープンで、ツバメが入ってきて逃げられなくなった時は捕まえて逃がしたっけ‥‥と40年も昔のことを思い出した。
撮った写真を元に、ネットで調べたところ背中が黒いからオスのようだ。
ということは、あのもう1匹のセキレイは、きっとメス。
仲の良いつがいのセキレイ夫婦。
きっと、絡まってしまった旦那様を必死に助けようとしていたに違いない。
人は自然の中にあるべき。
そして、自然から学ぶべきである。
人の手に余る物はもう要らない。
自然と共に生きていこう‥‥そうこの大災害が我々人類に、強く強くメッセージを送ったのだ。
僕は最近、そう思えてならない。
僕らと共に生きている全ての生き物、大自然が一つの「地球という命」を育てている。
人間は、ただこの地球と自然に生かされているのだよ‥‥って誰かがささやいた気がした。
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コメント
セキレイくん はっちゃんが通りがかって良かったですね~
どこもケガしてないようだし
元気に飛び立って ε= (*^o^*) ほっ
実は 今日 うちの学校の校舎にスズメが迷い込んで
ちょっとした捕物がありましたぁ
何度かガラスに ぶつかったものの
スズメ捕獲に成功!
そして 大空に飛び立って行きました
なんだか 奇遇ですね(苦笑)
小さな命 どちらも助かって良かったデスo(*^-^*)o
投稿: のんちゃん | 2011年5月31日 (火) 19時09分
> のんちゃん
スズメ捕物帖ですか~♪
どれくらいの間、網にぶら下がっていたのかは定かではありませんが、助かって良かった。
今日も「ジュッ、ジュッ‥‥」と、元気に泣いているセキレイの声が外から聞こえます。
どこか近くに巣を作っているのでしょうね。
それが、あのセキレイ夫婦の声なのかは分かりませんが、今はその声を聞くと何だか心がほのぼのして来ます。
投稿: はっちゃん | 2011年6月 1日 (水) 09時47分