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2010年10月18日 (月)

第2話:大海原への叫び

10月11日(月・祝)、ここは大分文化会館大ホール。

夢色音楽祭のクライマックス「南こうせつと仲間たち」のライブが、今、まさに始まろうとしていた。

P1010064bここまでの経緯は第1話を御覧下さい。
http://acoraku.way-nifty.com/blog/2010/10/1-4333.html

刻々と時間は過ぎ、開場時刻の17時を回り、ロビーでは客入れが始まった。

舞台袖に集まった3人に、こうせつさんが‥‥
「さあ、みんな手をつないで」‥‥こうせつさんを含めた4名が一つの輪になった。
Kousetsu06sこうして、円陣を組んだ3名!
こうせつさんのかけ声で「頑張ろう!」「イエイ!!!」
「よっしゃ!頑張れ!」こうせつさんが激励してくれた。

お客様が座り終えた直後。
時刻は17時20分。
MCによって、夢色音楽祭のコンテストの結果と出演者が紹介され、ステージ上にはトップバッターのコンテスト優秀賞の「梅野」くんがスタンバイしている。

彼が歌い始める。
伸びやかで優しい歌声♪
Hymeiro131彼はここ1年で、みるみる成長した。
30才を過ぎているが、素直で少年のようなキャラクター、「優しさ」を大切にした曲を作る。

じつは、舞台袖のお客から見えるか見えないかのぎりぎりの位置で、こうせつさんが椅子に座って見守っている。
これにはっちゃんは、感動したのである。

歌い終えた梅野くん。
拍手をするこうせつさんの脇をすり抜けて帰ってくる。
代わりに「井上シイナ」ちゃんが舞台に出て行く。

余程緊張したのであろう、控え室に戻るなり、床に崩れ落ちた梅野くん。
「ああ~、ドキドキした~っ!」
「お疲れ様~!」

次は、若き女性シンガー、優秀賞の「井上シイナ」ちゃん。
Hymeiro107「いったい何歳やねん!」と言いたくなる程、女の情念がこもった歌を歌う。
しかも、声量があるし、伸びやかだ。
何だか若い頃の山崎ハコさんを見ているようだ。

そう言えば、コンテストの時「これからも女の情念を唄います!」とコメントで言ったなあ。
話せば、普通の今時の女の子なのだが、あのパワーはどこから出てくるのか不思議だ。

そして、歌い終えたシイナちゃんが帰ってきた!

よっしゃ!
8chan001俺は、こうせつさんの横をすり抜けて舞台に出て行く!

スタッフによる手際良いセッティングが終了し、広いステージにポツンと俺一人。

いくつものスポットライトを浴びて見上げると、スモークで靄が掛かったような空間。
受賞曲が紹介され、俺は大きく息を吸ってから演奏を始めた‥‥。

イントロ‥‥ありがとう。いつもありがとう。あなたに会えた事に感謝しなくちゃ‥‥。

P1010006‥‥辺りは、いつしか月光輝く夜の波打ち際へと変貌していた。
シーーンと静まりかえり、大海原から連なる大空が漆黒の彼方へと続いている。
ここを埋め尽くした人々の波動が、寄せ来る波のように繰り返しては、ゆっくりと心の中に染みいって来る‥‥。

人は一人では生きていけない‥‥。
みな誰かに生かされているのだ‥‥。

Hymeiro121そして、「あなたに ありがとう!」と、叫んでいた!

あなたに生かされています!
ただただ、ありがとう‥‥。

遙か遠い地球の組成から、永い永い生命の進化を経て、脈々と連なってきた命の糸。
きっと、「愛」と「感謝」の上で連綿と続いて来たのだと。
その言霊を、この2000人の観客に少しでも届けたい。

Yumecon172_2いつしか、会場を埋め尽くす観客が目に入ってきた。
拍手が沸き起こる‥‥パチパチじゃなくて、「ザーーーーーーーーッ」っと、まるで大粒の雨に降られているような音に包まれる。

終わった‥‥。
たった1曲だけど、渾身の力を込めた。

演奏後のインタビュー。
「空と海に向かって歌っているようで、気持ちよかった!」と言ったのを覚えている。
これがどう評価されようと、一生懸命にやったのだから悔いはない。

舞台袖では、「お疲れ様でした!」と出演者、スタッフの方々、森進一郎さんらが出迎えてくれた。
さあ、俺たちは会場に入って、プロの演奏を楽しもう。

P1010014_2会場は超満員!
立ち見のチケット受付も締め切られていて、多くの方が最後部で立って観ている。

俺は身障者の方々の車イスの後ろに座り込んだ。
これから2時間以上も立って観るのがきつかったのと、おそらく立つと後ろの人が観にくいだろうと思ったからだ。
車イスの間から少しだけ見える。これでいいや。

「南こうせつ」さんのステージが始まる。
俺が高校生の頃に買った、かぐや姫ファーストアルバム「はじめまして」。
それからずっと聴いていた。ソロになってからももちろんだ。

「思い出にしてしまえるさ」「夢一夜」‥‥懐かしいメロディーが次々に響く。
いつしか、お客さんみんな、昔の自分にタイムスリップしている。
そして、口元は一緒に唄っている。

Kousetsu07s_2今日のバックミュージシャンは3名。
ピアノの女性。ベースの男性。
お名前はよく分からなかったが、いずれも凄いミュージシャンに違いない!
1名だけ分かった!それは「佐久間 順平」さん。
名前は以前からして知っていたが、心底おったまげた!
ギター、ヴァイオリン、マンドリン、バンジョー、そしてヴァイオリンまで超一流。
しかもコーラスも入れるというマルチプレイヤーの極地!
様々なプロから、絶大なる信頼を得ているスタジオミュージシャン。
すごいぞ~~ヽ(`◇´)/

そして、「イルカ」さんのステージ♪
そうだ!イルカと言えば「なごり雪」。
KULOでもおなじみの曲だが、そもそもイルカが歌って大ヒットした名曲。

生物多様性問題の国際親善大使を務めているというイルカさん。
「みんな同じ生きているから~、一人に一つずつ、大切な~命~♪」
とっても共感するなあ。

P1010013大分県宇目町の中学校の校歌を作ったという事で、歌った。
良い歌だったよ!
はっちゃんも「夢いろの空」、園児が喜んで歌ってくれてるんだ♪幸せ(^0^)b

しばらく休憩を挟み、第2部へと突入。

満を持して、「海援隊」の登場!
軽快に!いきなり大ヒット曲「贈る言葉」で手拍子が!

海援隊は、ライブ時間の6割がトークで占める。
NHK大河ドラマで話題の「坂本龍馬」の人生を、手慣れたトークと演奏で、切々と詩い上げる。
そして、最後には「思えば遠くへ来たもんだ」。
会場は割れんばかりの笑いと拍手!

こうせつさんが出てきて、「マキシーの為に」で、再びステージを盛り上げる!
手にはあの「Martin HD-7」が!
腰の曲がったおじいちゃんも、足の悪いおばあちゃんも、みんなスタンディングオベーション!
こいつはすごい!
それに、みんな笑顔!笑顔!

アンコール!アンコール!アンコール!‥‥拍手が鳴り止まない。

俺はしみじみ思った。
いつか、いつの日か、こんなライブが出来たらいいなあ。

このとき既に、俺たち出演者は、舞台袖に引き返していた。
終了時にこうせつさんらを出迎えるためだ!

Kousetsu05s再び舞台が明るくなって、一緒に登場した3組のミュージシャン達。
一緒に歌うは「神田川」、「あの素晴らしい愛をもう一度」。
会場も怒濤の大合唱だ。

そして、アンコールを終えて舞台裏に帰ってくる彼らを拍手で出迎える!

俺たちの役目はこれで終了‥‥と思ったが、もう一つあるという。
それは、こうせつさんのお見送りだ。

この間、ステージ上の機材は手慣れたスタッフ達によって、みるみるうちに片付いていった。

Hd769sその中のひと方、ギターの管理をしている方に声を掛けた。
「HD-7」のことを尋ねたかったからだ。

第1話にも書いたが‥‥。
「元GARO」の大野さんのギターを弾いて「HD-7」が気に入った、こうせつさん。
そのスタッフに探させて、中古で見つけたスタッフが買いに行ったらしい。
そして、問題のシリアルは「69」であった。
こうせつさんが買った値段は‥‥俺が買った値段より安かった(^▽^;)仕方ないね‥‥。
もう、ここでもギターの話は尽きない~(^0^)b

30分程も待っただろうか。
お待たせしました!、とスタッフの方。

Kousetsu02s_2最後に、お世話になった南こうせつさんをお見送り。
俺たち3人、一人一人に暖かい声を掛けてくれた。
俺には「上手かったね~、良い声だったね~」と。
「これからも、頑張ってね!」と。

Kosetsunews01sとにかく俺は、人として、ミュージシャンとして、少しでも近づけたらいいなと心から思ったんだ。
もう一度ここから出直そう。
ここから、全てが始まるんだ!

お友達の方々が記事を書いてくれています。
良かったら覗いてみて下さい。

のんちゃん記事:
http://ameblo.jp/oita--no--sanpomichi/entry-10674755845.html
http://ameblo.jp/oita--no--sanpomichi/entry-10675218306.html

よう子ちゃん記事:
http://happy.ap.teacup.com/truth/114.html

大分合同新聞WEB版に載ってました♪
http://www.oita-press.co.jp/print.php?print_type=localNews&print_first_genre=&print_second_genre=&print_news_id=2010_128684510452

その他、書いて下さってる方々有り難うございましたm(_ _)m
頑張ります!

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はっちゃん(ソロ)」カテゴリの記事

コメント

((≧ω≦))ウンウン♪

あの 青く揺らめく 大海原のようなステージの上で
はっちゃんは 1人で歌ってらっしゃいました

上から4本の うすいピンクのスポットライトが サーっと差して来て
はっちゃんは 輝いていました

あまりにも綺麗だったので 目に焼きついています・・・
あの光景は 一生忘れません!!

気さくな こうせつさんの 暖かさや イルカさん 海援隊のみなさまの
懐の深さに触れ、はっちゃんも感慨深かったでしょうね~

そして 大好きなギターを目の前にして
大はしゃぎの はっちゃんが目に浮かびますo(*^-^*)o

はっちゃんの人生の中で 輝かしい1ページになりましたね~
誰もが出来る経験じゃないもんね

選ばれた人にだけ出来た 貴重な経験ですね♪

はっちゃ~ん これからも 見守ってるよ~♪
熱い魂で 走り続けて下さいね~☆

投稿: のんちゃん | 2010年10月18日 (月) 19時35分

> のんちゃん

俺が一番観たかった、この会場で唄う自分の姿(^0^)b
でも、そりゃ無理だ(^▽^;)

会場の方々に伝わったのだろうか、言いたかった事、伝えたかった事。

一歩一歩頑張ります!
これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m

投稿: はっちゃん | 2010年10月18日 (月) 22時08分

遅くなりましたが、おおいた夢色音楽祭、シンガーソングライターズコンテストの
グランプリ受賞おめでとうございます。
先日はありがとうございました。
益々のご活躍をお祈りします。

投稿: 浜辺の月 | 2010年11月14日 (日) 00時19分

> 浜辺の月さん

あ、有り難うございます!
これからもごひいきによろしくお願います(^-^)v
ライブにも是非来て下さいね♪

投稿: はっちゃん | 2010年11月14日 (日) 21時15分

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