東北紀行~♪
今回は、あしからずギターの話ではない。
2月22日(日)、23日(月)は思わぬ事に、出張先の白石市で手待ちになってしまった。 数日前には、お昼休みを利用して、雪の降る中「白石城」には行ってみたものの、とにかく寒かった(>_<)
で、今回はどうしたものかと考え、ドイツ人を連れ、急遽「2日間の東北紀行」と相成った。(こんな事は滅多にあるもんじゃないから、有効に使っちゃおう!)
1日目は、松島~瑞巌寺~三井アウトレットモール仙台港コース!
この日は奇しくも晴天に恵まれた。2日前の大雪、昨日の暴風が嘘のようだ\(^o^)/
白石市のホテルを8時半に出て、車を進めると、雪を纏った蔵王連山がくっきりと空に映える!
いやー素晴らしい眺め!
途中、車を停めて蔵王の写真を撮りながら、車で約1時間半。
東北道から折れ、有料道路を走る。
「塩竈市」‥‥高校~大学にかけて長く文通していた娘が居た(^^ゞ
30年を経たが、じつは初めて来た場所だ。
もうここには住んでないかもしれないが、今頃どうしているだろう‥‥なんて、車を走らせながら何だか感傷的になってしまった。 インターを降り、視界が開けた瞬間、海が見えた‥‥それも輝くように綺麗な島々‥‥はあ‥‥ここが松島かあ(・o・)
観光地特有の看板が並ぶ「松島」に着いたのは、午前10時過ぎだ。
前夜に予約していた「松島ベイクルーズ」の時刻は11時。
それまでは瑞巌寺の五大堂を一巡り。 海に突き出た半島に作られた「五大堂」は、坂上田村麻呂が最初に建立、その後伊達政宗が現在の形に建て替えた物だ。
何と景色の良い半島だろう。
いやー、それにしても今日は天気が良い! 気温は低いが、観光には最高のコンディションだ!
切符を入手し、11時前には松島桟橋に入港したクルーズ船にドヤドヤと乗り込んだ。
追加料金を支払えば2Fのグリーン席に座れるらしいが、そんな事はどうでも良い‥‥ちょっとケチっただけだけど(>_<)
さてさて、11時きっかりに船はゆっくりと港を出た。
お姉さんのガイド(録音されたものだけど)で島々を紹介していく。
日本語の後には、ちゃんと英語での紹介もあるから外国人にも良いね。 松島の湾内を波を切って進む‥‥と船尾に出て行く人々。
なに?‥‥と覗くと、カモメの餌付けだ!
そのための「かっぱえびせん」を船内で100円で売っている。
走る船の後ろをカモメが飛びながら、かっぱえびせんをキャッチするのだ\(^o^)/ もしくは手に差し出すと、上手にかっぱえびせんだけを咥えて飛んでいく。
とにかく図々しいのと、「かっぱえびせん」欲しさの、凄まじい執念には参った(>_<)
子供も大人もこのイベントには大満足なようだ!
船は小さな島々の間を縫っていく。 大小様々な形の島、仁王様がたばこをくわえた島もあってほほえましい。
それぞれの島に歴史的ないわれがあるらしいから面白いね。
50分で一巡りする周遊船は、あっという間に港に戻ってきた。
いや~楽しかった\(^o^)/
そのまま、向かいの国宝「瑞巌寺(すいがんじ)」へ。
松島の さ~よ~ 瑞巌寺ほどの~ 寺もないとえ~
斎太郎節でも有名な瑞巌寺。
そんなに凄いお寺なの?‥‥って、疑って掛かった僕が申し訳なくm(_ _)m
それはそれは凄く立派なお寺です!
山門をくぐると、真正面、遙か彼方に本堂が見える‥‥。 が、それを右手に進み、岩に開けられた洞窟刻まれた仏像群を拝みながら進む。
その迫力たるや!
天まで届こうかという杉林の中をくねくねと歩き、本堂へ向かう。 まだ数日前の雪があちこちに残り、日中でも気温は5度程度、吐く息が白い!
本堂の手前にある資料館に入る。
地下に作られた「青龍殿」という資料館、近代的でこれまた立派な物だなあ。 本堂の左右に植えられている、4月が見頃という臥龍梅(紅梅・白梅)のつぼみはまだ堅い。
荘厳な造りの本堂に入る。
金箔が貼られた堂内は、まさに豪華絢爛(堂内撮影禁止が残念)(>_<)
説明員の方によれば、仙台城に住まう伊達政宗が倒幕を狙う出城であったらしい。
と言う事は、伊達海軍の軍事拠点か‥‥そう考えると面白いじゃないか。 ゆっくりと見て回って外に出ると、おばちゃんが連れの外人と話し込んでいる。
どうも、英語がしゃべれるボランティアのおばちゃんが話しかけてきて、英語で説明してくれてるらしい。
連れはちょっと引き気味だったけど‥‥。
一応パチリと記念写真なんぞを‥‥良い笑顔だね(^-^)v さて、お昼も回った事だし、鰻重でも食うか。
お腹を満たした後、ちょっと土産屋を巡って、お買い物~。
この辺りの定番、「松島こけし」人形をば。
さあ、午後2時を回ったぜ、出発しよう!
次に向かうは、「三井アウトレットモール仙台港」。
仙台港近くにあるらしい。
‥‥しかし、出来たばかりらしく、ナビに登録されてない。
とにかくこの辺りだろうと、登録した地点が間違っていて、それらしい建物群を横目で見ながら、高速を通り過ぎてしまった。
次のインターで降りて一般道を戻ってきたが、えらい無駄足(>_<) ここは、数十店のブランドショップが一つの街を形成している。
九州にもいくつかあるよね。
佐賀にあるアウトレットモールにそっくりだ。 さて、お客さんに紹介されて来てはみたものの‥‥僕はあまり価値を感じなかった。
というより、ある意味来た事を後悔した。
ジーンズについては安いとは感じたけど、ブランド品?‥‥いくら定価より安くても必要ないもの。
中央のステージではパフォーマンスやってたりして、お客は確かに多かったけど。 さて、3時半を回ったし、今日の宿泊先に向かおうか。
程なくして、仙台市内の繁華街、仙台駅前にある「JALシティ仙台」にチェックイン。
一休みした後待ち合わせた午後7時、フロントで紹介してもらった牛タン専門店の「べこ正宗」に入る。
店名に似合わずシックな店造り、カウンターに座ると、目の前で牛タンを網焼きしている。
この演出がなかなか良い感じ。
まずは生ビールで乾杯!!!のど渇いてたんだよ~! 付け出しに付いてきたのは「牛タントロにぎり」‥‥にぎり寿司が付け出しにとは意外だあ。
うん、うま~い!とろける~♪
トロ牛タン定食を頼むと、とろける牛タンと、テールスープ、麦飯にとろろが付いてきた。
うめえ、うめえぜ!仙台の牛タン恐るべし!それに麦とろろ飯が絶品だ!
しっかりお腹いっぱいになりました。ごちそうさま~♪
22日(月)の朝、外を見るとバラバラと雪か、ミゾレが降ってる。寒そ~っ(>_<)
最初の計画は、「仙台城」と「仙台市立博物館」の予定だったがこれじゃ寒すぎ。
骨休めを兼ねてチェックアウトを11時に遅らせ、その間、急遽計画練り直し。
この辺りで行ける距離であれば‥‥岩手の奥州平泉「中尊寺」は?
奥州藤原氏の総本山!
じつは、藤原さんはうちの遠い遠~い御先祖様だから、お墓参りというべきか。 松尾芭蕉の「奥の細道」‥‥良いじゃないか!
‥‥いやいや結構距離あるかも‥‥でも行けるかな、せっかくだから。
調べたところ、1時間半ぐらい‥‥行けるじゃん。
まずは、「仙台城(青葉城)跡」。
仙台市内を車で移動、結構な大都会だねえ、仙台。
青葉通りのケヤキ並木(冬で葉が無いが)を感心して眺めながら仙台城へ。 仙台城は山城だから、当然、山道をくねくねと登るのだ。
駐車場に車を停め、目の前にある大きなお宮に参拝。
相変わらずシトシトと降り続くミゾレ、ホテルのフロントで購入した300円の小さなビニール傘では足下を濡らしながら歩く。
元々あった天守閣は、地震や水害で失われ、今は跡形もない城趾。 しかし、さすが伊達政宗の築いた山城。
綺麗な景色だけではない。
強固なまでの軍事拠点の造りに見入ってしまった。
仙台城見聞館(資料館)で、仙台の歴史のビデオを観ながら正宗の足跡を辿る‥‥う~む、偉大な人だったのだなあ。 そして、仙台の街を眼下に見下ろす丘に、正宗の騎馬像はあった。
写真では見た事がある騎馬像なのだが、現物のなんと凛々しい姿!
静かに見下ろす姿は、この暗雲立ちこめる現代を憂いているようにも見える。
この時点で12時30分‥‥資料館で大まかに知ったから博物館はもういいや、それよりも「中尊寺」へGO!
さあ、急いで岩手にかっ飛びだあ!
仙台インターから、東北道を一路岩手方面へ。 途中、「長者原SA」で一休みを兼ねた昼めしタイム。
「カツとじ定食」でお腹を満たして~、再出発。
県境を越え、岩手に入る。
心配していた雪交じりのミゾレも止み、路面も乾いていた‥‥相変わらず、道路の両脇は雪が積み上がっているが。
そして、いつしか空は明るくなってきた。
‥‥と言う事は、天台宗総本山、奥州平泉の「雪の中尊寺」が観られるぞ!最高(^-^)v
中尊寺インターを降り、第1駐車場に車を停める。 山門に差し掛かると、舗装された急な山道だ。
気温が上がったから少し溶けてはいるが、道は雪で覆われている‥‥大丈夫か?
脇に張られたロープを頼りに山道を登っていくが、降りてくる人も結構多いから大丈夫そうだな。 太い大きな杉林を抜けなら登ると、道の両脇にぽつぽつとお堂が建っている。
「弁慶堂」、「薬師堂」、「大日堂」等々‥‥一つ一つお参りして行くだけでも結構なものだ。
それにしても、雪の中に佇むこれらのお堂の姿は何とも言えぬ趣があって良いなあ‥‥。
そのうち視界が開け、中尊寺の立派な本堂に差し掛かった。
確かに荘厳な造り! でも昨日から立派な建物ばかり観てるから、もうここまで来るとさすがに麻痺してくるね(^^ゞ
と思っていると、陽が差してきた!
太陽に照らされた雪の綺麗な事!
ああ、神様仏様、御先祖様である!
元気が出てきたところで、「中尊寺」と言えば、やはり、国宝第1号である「金色堂」だろう! 「金色堂」と「讃衡蔵(国宝・重文を収蔵した蔵)」共通の拝観料を払って、まずは「讃衡蔵」を観てから‥‥。
蔵内では、3mもあろうかという、3体の立派な大仏様のお姿を拝みつつ‥‥。
さて、次は「金色堂」!
チケットの半券を切ってもらい、石段を上がる。
え?金色堂ってコンクリート製?‥‥と思いきや、これは金色堂を風雪から守る「覆堂(おおいどう)」であった。
しかも、これは戦後作られた「新覆堂」だ。(ちなみに木製の「旧覆堂」も同じ敷地にある)
中に入ると、金色堂がその金色の姿を表した!
まさに金ピカ!螺鈿細工に象牙細工の絢爛豪華な建物である! はっちゃんも螺鈿と象牙のギターが好きだけど、御先祖様はもっと好きだったんだなあ。
‥‥何だか変な共通点があるもんだ(^^ゞ
ここには能舞台もあるし、言わば無いものはない。
きっと昔の政治・文化の一大拠点だったのだろうね。
さあ、帰ろう! 4時近くなって、車に乗り込んだ僕らは宮城県の白石市を目指した。
次のホテルは、6時チェックインを約束していたから、早く帰らなきゃ。
東北道を一路南下しながらふと思った。
遠かったけど本当に来て良かった‥‥。
御先祖様有り難う!またいつか来ますね。 今、宮城蔵王の麓、「遠刈田(とおがった)温泉」で、ドイツ人と一緒にひとっ風呂浴びてこの記事を書いている。
しかし、せっかく温泉でほぐれた身体が、長時間の記述で肩が凝って仕方ない‥‥。
さあ、明日は仕事だ、頑張るぞい\(^o^)/
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