楽園は苦悩でもある‥‥

近所の運送会社では、僕の面は「ギターの人」という事で割れている様子。 しかも、荷物を送る度に「高級ギター!取扱注意!」と書くものだから、それだけでも恐れおののき、更に荷物の値段を聞いて、きっぱりと受け取り拒否される事も一度や二度ではなかった。
という事で、結局今手元に残っているのは、自分の好みで淘汰され続け、自分にとっては珠玉のギターばかりである。
と言う事は、中々手放せず売る事が出来なくなってしまったギター達でもある。 (要はビョーキみたいなものです‥‥)
今僕の手元には、70年代のチープなFG-180~憧れのD-45まで計12本が有る。
何れも劣らぬ「思い入れの産物」である。
アコースティックギター好きにとっては、まさに「アコギの楽園」とも言えよう。
しかしながら、12本のギターを、一人の人間がまんべんなく弾いてあげる事は困難であり、まあ「5~6本」程度が限度である。
現在主にローテーションしていると言えば‥‥(2009年1月現在、出番の多い順に) 1) Martin D-45 '73 German spruce top
2) Hidaka HOLS '07 Adirondack spruce top & 100 years old Brazilian Rosewood side & back
3) Martin HD-7RM '05 Roger McGuinn Signature
4) Martin 000-18 '48 Bear Claw top
5) Kaoru HEAVEN cocoboro special '99 Cocoboro side & back
6) K.Yairi ME-82-12 CUSTOM '82 12-strings Custom
7) Martin D-18CW '01 Clarence White Signature
8) Kaoru CROW-3 '98 Sitka spruce top
9) K.Yairi DY-45 '78 Hacchan CUSTOM Brazilian Rosewood side & back
これらは、自分の部屋のギタースタンドに常設して、すぐに弾ける様にしているし、その他のギターも押し入れを少々改造して立てかけ、出来るだけ手にとって弾いてあげようと努力はしている。
しかし、どうあがいても、一人で弾ける数にはやはり限界がある‥‥。
そんな中、バンド仲間から「アコギが欲しい人がいるので、相談に乗ってあげて欲しい」と依頼された。
予算から考えると「K.Yairi TG-55 '76」(谷口楽器オリジナルのGUILD D-55モデル)を市場価格より安く譲ってあげても良いかも‥‥この際思い切って手放そうかと今思案中である。
このギターは、数年前ネットでたまたま手に入れた物だが、非常に素晴らしいギターで、しかも超レア物だったので、どうしても手放せないでいた。
(残念だが、こういう決断は自分の気持ちへの理由付けがないと、なかなか出来ないものである)
K.Yairi TG-55はっちゃんモデル仕様:
(先日、わけあってお嫁に出してしてしまいました‥‥)
トップ:シトカスプルース単板
サイド・バック:ハカランダ単板かコーラルローズ単板(カタログ仕様と違う為カスタムか?)
指板・駒:本黒檀(白蝶貝+アバロン貝インレイ)
ペグ:グローバーゴールド(カタログ仕様と違う為カスタムか?)
何と言っても箱鳴りするする!爆音である!言うなれば近所迷惑である!
それでも、ガンガンとストロークで弾きたいギターである。
サウンドホールからは、お香の様な甘~い香りがするし、これはハカランダだと思うけどなあ。 超レアなギターなので、手放せば二度と自分に戻ってこないのは分かっている。
こういう凄いギターを今まで何本か手放した。
そして、結局後悔している今の自分があるのも事実である‥‥。
(左の写真は、今でも後悔している手放したギター達‥‥の一部)
色々書いてきたが、やはり家族の手前もあり、少し整理しなければならない様だ。
ウ~ム、「楽園」での苦悩はまだまだ続く‥‥。
---------------------
| 固定リンク
「出来事」カテゴリの記事
- Wesが聴こえる‥‥伊太地山 伝兵衛(2013.11.23)
- 直樹頑張れ!人生はまたきっと輝くときが来る(2013.06.25)
- OOO-18 '48の魅力とは‥‥(2013.06.12)
- APOLLO CAPよ、永遠なれ!(2013.03.19)
- 塚原と九重、予定外の楽しい一日♪(2012.08.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント