ヤイリギター工場訪問
レンタカーで約3時間の道程ですが、そこはそこ、ここぞとばかり頑張って行ってきました。
九州人にはこんなチャンス滅多に無いし、高校生の頃から一度は行ってみたいと思っていましたからね!
朝電話で電撃アポ取り、「今日の午後からなら、丁度工場見学者も居るので御一緒にどうぞ」と、何とタイミングばっちりやなあ!
じつは私、高校生の頃、 親にヤイリギターを買ってもらってから、ずっと傍らに居たのはヤイリギターでした。 (※右の写真は、我が歴戦の相棒 1978年製 K.Yairi DY-45 CUSTOM)
朝電話で電撃アポ取り、「今日の午後からなら、丁度工場見学者も居るので御一緒にどうぞ」と、何とタイミングばっちりやなあ!

5年程前にDY-45修理の件で、ルシアーの道前氏には大変お世話になり、是非御礼を言わねばと思っておったわけです。
子供の頃からカタログで憧れていたヤイリの工場とは、果たしてどんなところだろうか、気持ちは昂ぶりながら、いざ出陣じゃあ!
奈良市内から約3時間、高山方面へと高速を飛ばしました。
子供の頃からカタログで憧れていたヤイリの工場とは、果たしてどんなところだろうか、気持ちは昂ぶりながら、いざ出陣じゃあ!

もちろん、この方面を運転したのは私にとっては初めての事。
小牧インターを下り、可児市に入りました。
その日は朝から快晴。
ワクワクと期待もあり、初めての山間部の景色も楽しく、3時間はあっという間に過ぎる程の快適なドライブとなりました。
山間の町、可児市は空気は清く、自然豊かな街でした。
ケヤキの並木道を抜けると‥‥そこに、カタログで見覚えのある「ヤイリギター」の看板がどど~んと!
事務所棟の玄関先、お客様駐車場に車を駐め、事務所にさしかかると、何とも哀愁漂う「K.Yairi」の手作り看板が。

事務所棟の玄関先、お客様駐車場に車を駐め、事務所にさしかかると、何とも哀愁漂う「K.Yairi」の手作り看板が。
(※この天使のブロンズ像、どこかで見た事がある!と思ったら、エンジェルシリーズのロゴそのものじゃないか‥‥)
当日は私を含めて4名の工場見学者がありました。
午後1時になったので、ボチボチ揃った他の見学者達と共に、ヤイリギターの方に促されて工場内へ。
材料の調達から完成・出荷に至るまでのプロセスを、実際の製作現場において、詳しく御説明戴きました。
私の第一印象‥‥とにかく何処までも積み上げられた材の山!凄い在庫量!
世界的にギター材が枯渇してきた現在、この大量のストックはまさしく宝の山!

世界的にギター材が枯渇してきた現在、この大量のストックはまさしく宝の山!
ギター好きの我々にとっては、まるで金山の中にいる様!
それが「ヤイリギターの強さの秘密」と言っても過言ではなかろう。
御存じの通り、ギターのネック(卓)・サイド(側面)・バック(裏面)に使われている「マホガニー」は、今や稀少材になり、ワシントン条約で輸出入が禁止されそうだと聞きました。
例えば有名なアメリカのギターメーカー「Martin社」のネック材は、現在は「ナトー材」を「ハードウッド」と表記し、マホガニーは殆ど使用されていないのが現状。
今や、どのギター工房も手が出る程欲しい材ではないでしょうか。
また、製作直前の材に音楽を聴かせる為の調整室や、出荷する前にナント3ヶ月間も大音量の音楽をギターに聴かせる為の音響室がある。
この工程によって、ギターにどれだけの効果があるか実際に手に取ったユーザーには実感として分からないわけですが、少なくともそういった姿勢と、生まれてきた楽器の確かさが、世界中でKヤイリギターを選択するミュージシャン達に伝わっている事は間違いないようです。
天井からは、貴重なAAAの材料がぶら下がっています。
ヤイリギターでは、定年後の製作者に技術を若い世代に伝えていく為、こつこつと製作できる工房を個々に用意しているらしい。(温故知新とは、まさしくこの事‥‥)
工場見学ツアーの最後は極めつけ!
工場見学ツアーの最後は極めつけ!

これからも、ますます素晴らしいギターを生み出し続けて欲しいと思います。(※写真右側は、ノクターンを手にするプロからのメッセージでしょうか)
とにかく、とってもとっても幸せな一時を過ごさせて戴きました。
また、「遠方からわざわざお越しの為」と、オリジナルTシャツも戴いて感激!
またまたKヤイリファンになった!そんな楽しい一日でした。
さて、こうしてヤイリギターの工場を拝見して思った事があります。
楽器製作には、やはり木材の一番良い所、音響的に優れた部分を使用するわけですが、自然破壊や地球環境の事を考えると、今まで多くのメーカーが行ってきた様に、増産・消費の拡大を続ける訳にはいかないと思うのです。
そんな中、ヤイリギターは創業当時から「永久保証」を謳う事で、工場で一旦生み出されたギターを、長年使い続けてもらう事で、木材を大切に消費する事を実践してこられたようです。
例えば、ヤイリギターでは、木と木の接着には昔ながらのニカワが使用されており、いつでもギターを解体し、修理する事が出来ます。
また闇雲な増産をせず、一日20本程度の生産量を堅持し、自社の技術を蓄積しながら手工を貫く事で、昨今大量に生産・消費される韓国・中国からの低価格ギターとは一線を画しているわけです。
世界中の楽器を愛する人々の中で一目を置かれ、尊敬され続ける所以が、矢入一男氏率いるこの「ヤイリギター」には脈々と流れているようです。
世界中の楽器を愛する人々の中で一目を置かれ、尊敬され続ける所以が、矢入一男氏率いるこの「ヤイリギター」には脈々と流れているようです。
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コメント
初めまして岩井ともうします。ギター暦は長いのですが
一度工場を拝見したくメールを書きました。
投稿: 岩井三郎 | 2008年2月13日 (水) 18時45分
コメント書込み有り難うございます。
管理人のはっちゃんです。
せっかく書き込んでいただいたのですが、私はヤイリギターさんとは全く無関係の大分県在住のアマチュアミュージシャンです。
御希望の件、下記のヤイリギターさんに直接アポイント取ってみられたら如何でしょうか?
(株)ヤイリギター www.yairi.co.jp
〒509-0203 岐阜県可児市下恵土3230-2
TEL: 0574-62-1138
良い出会いがあります事を祈っております。
投稿: はっちゃん | 2008年2月13日 (水) 19時08分