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2007年9月

2007年9月30日 (日)

ギターフェスティバル大阪

9月29~30日に大阪吹田市で開催された「アコースティックフェスティバル in Osaka」Festival1_2行き ました。

9月30日、小雨が降り続く中、吹田駅サンクスホールの場所が分からず往生しました。

このようなギターフェアは私にとっては初めてだったし、丁度会場に着いたとき、お昼少し前だった事もあってか、お客もまばら、出展者もお昼休みに行こうか、という微妙な時間帯だった為か、会場はある意味閑散としていました。
私は、展示しているギターを触って良いのかどうか、ちょっと退き気味で遠巻きに眺めて行きました。

Shozaki1シーガル弦楽器工房を率いる「塩崎 雅亮 巨匠」がいらっしゃいました。
塩崎巨匠は、スギクラフト 杉田 健司氏等と情報交換の最中でした。
挨拶しなければ‥‥と思い、チャンスを覗っていました。
ようやくチャンスを見つけ、巨匠に御挨拶!
「大分から来ました。この度日高さんにギターを作ってもらいました!」って元気よく!

Shozaki2巨匠は、腰の低く、柔らかい感じの方で、にこっと笑って、温かく応対して下さいました。
携帯に撮っていたホルスの写真を見せる等して、しばらく談笑。
「写真撮って良いですか?」の問いかけに、「どうぞどうぞ、御自由に」と、巨匠と一緒に記念撮影‥‥それから写真撮りまくりました。

今回、アメリカの「ヒルズバーグギターフェスティバル」の為に作ったギター(ドレッドと、オリジナ ルシェイプカッタウエイの2本)を持参されており、ゆっくり試奏させて戴きました。

ドレッドノートは、朗々と鳴るレンジの広いギターで、トップはオーストリアスプルース、サイド・バックはアマゾンローズウッド(まるでハカランダのような)、柾目の綺麗な材でした。

Shiozaki3オリジナルシェイプはそれに比べて、フラットな音質、今回新たな試みで格子状のブレイシング等を取り入れています。赤えぞ松トップ、サイド・バックはココボロでした。(と思います)

オールマンギターにOEMで出している、オリジナルシェイプカッタウエイモデルも巨匠御自身で持ってきて下さって、「こう人柄が人を惹きつけるんだろうなあ」としみじみ思った次第です。

段々と客も増え、賑やかになって参りました。
試奏室は満席で、ゆっくり弾くことも出来ない程!女性客も結構居るよ。
空いてる時間帯にゆっくり弾けて良かった!

Hidaka01今回、日高氏の出品は単独ではなく、「ドルフィンギター」からの出品でした。
僕の「ホルス」の兄弟機「D-M サンバースト(シリアルNr.31)」が中々しっかり作られており、出来上がっていました。
サイド・バック「ウエンジ」の音は、ローズより若干軽く、ローズとマホの中間の様な感じでした。

Sugi1さて、スギクラフトのコーナーではフィンガーピッカー達が群れており、小松原 俊氏が話をされていました。
さすがスギクラフト、噂に違わず、良い作りしてるなあ。

隣のライブ会場では、プロのライブが開催されておりましたので、その流れもあり、プロの方々が多くお越しになってた様子です。
でも、私はプロの方々の顔をあまり存じませんので、よく分かりませんでした。

Miyazaki1日本を代表するフラット・マンドリン奏者の「宮崎 勝之氏」(全米マンドリンチャンピオンシップ第3位の実力派)が遊びに来ておられました。
Wataru1宮崎氏は、3年程前に、中津市のお寺で「高田 渡氏」のライブを行った際、友情出演で京都からお越しになって下さいました。
渡さんは、その数ヶ月後に亡くなられたので、最後の中津でのライブになったわけです。
宮崎氏はその時の事を覚えて下さっていて、その日の打ち上げの事等を談笑しました。

私が気になったギター:

Kameoka1①亀岡ギターのSJモデル。
胴厚がドレッドサイズ程もあるせいか、低域からボリュームがあり、レスポンス良く、短音もストロークも明るく、とても良く鳴るギターでした。
写真に収めたかったのですが、人気が高かったのか試奏室から一向に戻ってきませんでしたので、小振りなモデルを撮りました。
こちらも良い鳴りでした。
話に聞くと、押尾コータロー氏がこの亀岡ギターを使用しているそうで、音を聞いて人気の高さが分かりました。
でも、サイド・バックがインドローズで60万円は少し高いかな?

Yokoyama2②横山ギターのローズ系モデル AN-GC。
これが中々良かった!
材も勿論、作りも良いし、私好みのゴーンといった感じのローズ系特有の音。
Yokoyama1ジャーマントップ、サイド・バックはCamatillo(カマティーロ?)‥‥初めて聞いた。
どう見てもローズウッド系で、ハカランダっぽい。木目が綺麗!
約45万円也。(仕様からすると案外安いとAcousticworld思いました)

その他、沢山のギター工房の方々、製作家の方々が力作を出展されておられました。

最後にピックアップシステム「FISHMAN」の展示実演会をじっくり見て、触って、鳴らしてみました。
Fishman「RARE EARTH BLEND」が結構気に入ってしまい、「ホルスにはこれを付けようかなあ」と思ったのでした。

結局、3時間あまりもじっくり見て回り、3時半頃には帰路に着きました。
遠いところだけど、来て良かった!
皆様、幸せな時間を有り難うございました!

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2007年9月28日 (金)

ホルスのヘッドロゴ取付

9月22日、念願の「ホルス」の銀細工ヘッドロゴを取り付けてもらいました!

Hols37_2 以前より「日高ギター製作日記」にてお伝えしましたとおり、日高雅樹氏は、趣味の「純銀細工(シルバーアクセサリ)」で、御自身の名前のロゴマーク「M」を試作していました

日高ギター製作日記
(※一番下の①から順に読んでね!)

このロゴの先端部は、猛禽類のツメのデザインになっており、「ホルス」のコンセプトにピッタリだったのです!
(これはなんと偶然なんだけど、もしかしたら必然だったのかなあ)

ホルスの完成前、日高工房に伺ったときに初めてこのロゴを見せてもらい、日高氏のアイデアで「是非ヘッドロゴにしよう!」と決まったも のの、ギターが完成して取り付ける前に、バランスに不安が残ったらしく、日高氏より「付ける前に確認して欲しい」と連絡が有りました。
だって、取り付けた後には元には戻せないですから。

Hols38_3そもそも、純銀ロゴのアコースティックギターというのは過去皆無と思われるので、全く初めての試みでもあり、また立体ロゴでもあるので、結果を想像も出来ず、お互いかなりの冒険だったのです。

そこで、ギター引き取りの際に、このロゴを現物に置いてみて、ロゴ取り付けを最終決定!
取付け当日、既にロゴマークの裏側には、日高氏による取付用のピンが打ってありまして、それをヘッドに差し込み、しっかりと接着してくれました。

こんなの見たこと無いから、最初は違和感があったけれど、今は付けて良かったと思っています。
Hols36_2
ロゴ一つのこだわり‥‥とは言うものの、これはこのギターにとっては、大切な「画竜点睛」であったろう、と今は思っています。

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ちなみに、「画竜点睛(がりょうてんせい)」とは、そもそも中国の故事から来た言葉。(この際、ちょっと調べてみました♪)

文章や絵画のもっとも重要な箇所に一筆入れ、物事を完成するた為の大切な仕上げ。
また、わずかな工夫で全体が引き立つ事の喩え。
「画竜点睛を欠く」と、逆説的に用いられる場合が多い

中国の南北朝の時代、南朝の梁(502~557)という国に「張僧ヨウ」という、役人であり、将軍であり、さらに名画家であるという、様々な才能を持ち合わせた人物がおりました。

あるとき彼は、金陵(現在の南京)の安楽寺の壁に竜を描くことを依頼され、4匹の白い竜の図を描きました。
その竜は、今にも壁を突き破って天にも昇りそうな勢いがあり、見る人すべてが息を飲む程でしたが、不思議なことに瞳が描き入れられていませんでした。
不思議に思った人々が彼に理由を尋ねると、彼は「もし瞳を入れたら、竜が天に飛んでいってしまうからだ」と言い、瞳を入れることをためらいました。

しかし、人々は信じることができず、是非瞳を描き入れるよう彼に求めました。
そこで彼は仕方なく、4匹のうち2匹に瞳を入れると、たちまち稲妻が走り、2匹の竜は壁を壊し、雲に乗って天に飛び去ってしまったのです。
後には瞳を入れなかった2匹の竜だけが残ったそうです

(また一つ勉強になったはっちゃんでした♪)

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2007年9月24日 (月)

Headwayギター別府オフ会

熱い熱いギター仲間が集まる「Headwayギター最高!」のサイト。
ギター好きなら、一度は覗いた事ぐらいあるのではないでしょうか。

Headway1_3主宰するコロさんは、おそらく御自身のギター好きと、エンジニアの技術によって、早くからこのサイトの運営を始められ、今では全国にそのファンを持つ、国内のギターファン最大級の組織となっているようです。

「Headwayギター最高!」
http://members.at.infoseek.co.jp/headway/index.html
このサイトのHeadwayファンが集まる「九州オフ会」は、年に一度、九州各県の幹事さん持ち回りで行われています。
じつは、大分の音楽仲間のTAKEさんから、「別府でのオフ会に参加する」との情報を聞き、居ても立ってもいられず、オフ会一週間前でしたがメールで御願いした所、初参加で、しかも飛び入りの私を快く受け入れて戴きました。

<集合と準備>

「オフ会」開催場所は、別府「亀の井ホテル」。
日程は、9月22日(土)PM4:00~23日(日)AM10:00。

午後4時集合の所を、私は所用の関係で4時過ぎに到着しました。
ホテル内での開催会場が分からず、うろうろして、開催場所にやっとたどり着いた時は、既に4時半。
ドタバタと、ついつい本名を名乗ったところ、集まった皆さんは「???‥‥」。
あっ、そうか「はっちゃんです!」と言うと「あーっ!こんにちは!」って、温かく迎え入れて下さいました。

Beppu1会場は、2室のカラオケルームをぶち抜いて、結構な広さを確保しておりました。
目の前にはギターケースがずらり!PAも並んで、否応なしに気分は段々と盛り上がりつつ‥‥。
早速皆さん、ケースを開け、自慢のギターを並べて行きました。
それが半端な数じゃない!!

ある意味、そんじょそこらの「ギター専門店」より良いギターが並んでるよ!

私は、カオルギター2本と、日高ギターを持って行ったのでした。 Beppu2
丁度今回、長崎よりお持ちになっていた高崎ギター「フェロー」と共に、シーガル弦楽器工房出身の「3兄弟揃い踏み」です。
ギター写真撮影会!の如く、パシャパシャ‥‥質問飛び交う、飛び交う‥‥何だか記者会見みたい。

どうでしょうか?この4本絵は、中々無いでしょう!
(お気付きですか?ホルスの銀細工ヘッドロゴを日高さんに付けてもらいました。何故「M」かって?日高 雅樹のMなのです)


私は、このフェローに興味津々‥‥インレイ綺麗です!作りは丁寧です!勿論、音は一級です!
トップ・シダー、サイドバック・ローズ。
さすがシダー、レスポンス良いです!ローズの音のダークさも相まってしっとりとしています、

Beppu4Martin D-45GEには、ぶったまげた!
この柾目のハカランダは、今ではもう無理でしょう。材が皆無で作れないでしょう。
こんな場所に持ってきて良いのでしょうか?○百万?博物館級?

Headwayのカスタム物が一杯!GibsonやTacomaや‥‥。
ここの部屋のギター全部売ったら、一体いくらになるのでしょうか?
今のアマチュアは、プロより良いギター持ってますよ。絶対!
プロの方々も大変だと思うなあ、特にギター好きの人達は耳が肥えてるもの。

<第1部:自己紹介> Headwaybeppu10

集まった一人一人が、思い入れのギターを抱えて自己紹介。
九州はもとより遠方からの参加もあり、各自ギターへの熱い想いを語り、Headwayファンの底力につくづく感じ入りました。

<ブラインドテスト>

プログラム第1部のメインは、ブラインドテスト。
4本から5本のギターを選定して、同じ旋律で各ギターの音を聞かせ、その後全員背中を向け、また同じ旋律を演奏してどのギターの音か当てるゲーム。

この頃に「Headwayギター最高!」を主宰するコロさんが関東から到着。
ネットではおなじみの方ですが、初めてお会いしました。
とても紳士的で、ギターを愛する気持ちは人一倍‥‥いや人十倍かも。
しばらく、二人でギター談義しましたが、ギター好き同士、おそらく話し出したら一晩でも止まらないでしょうね。


さて、ブラインドテストの話に戻しますと、自分のギターであってもこれが意外に分からないものです。
Gibsonか、Martinかも分からない音のギターもある。不思議でした。
ギブソンでもあの倍音が出るんですね~。

その後、シーガル3兄弟の弾き比べ。
私の3本のギターの音は思った通り、とても似ており、ある意味一番難しい組み合わせと言えました。
全て同じ工房出身のギター製作家ですし、特に私の3本は材が全てスプルース+ローズ系ですし、弦は同じErixirですし。

背中を向けて、音だけ聞きて改めて気付いたことは、10日前に完成した「ホルス」が、10年前に完成した「カオル Crow-3」に負けない位に鳴ってる!
倍音の出方が両器とも酷似している。(指定したとおりD-45の倍音成分が入ってる)
私は、このCrowとホルスの音を入れ違えてしまい不正解。ナント情けない!でも正解者は1人も居なかったよ。

それから、音の傾向は似ている3本ですが、「Heaven」だけは胴鳴りの音が違う。
トップの面積が大きいからか、板の音圧が前に出てくるのかな。
音だけで判断するっておもしろいよ!
と言うことで、5セット位やって、私は1セットしか当たらなかった。
がっかりです!でも楽しかった!
ライブで、お客と一緒にゲームやったら面白いかもね。やってみようかな♪


<食事会>

その後は、ギター部屋には鍵を掛けて隣で食事会。
コロさんの乾杯の挨拶の後、円卓を囲んで美味しいホテルの食事とギター談義で盛り上がりました。
手作りのヨーグルトも飛び出す等、楽しい一時でした。

<第2部:試奏会>

お酒もかなり入った後、ギター部屋に戻ってめいめい試奏を!
各自お目当てのギターを手に、その音と、作り等まじまじと確認していました。
カオルもホルスも休むときが無い程に見つめられ、なでられ、可愛がられて、とても幸せそう(笑)でした。

<演奏会>

Beppu5さて、演奏会が始まりました。
トップバッターは、大分が誇るアマチュアミュージシャンの大御所「TAKEさん」。
さすが、一発で雰囲気を和ませる名手!
その後、私が登場。
久々にソロでやらせて戴き、ちょっと緊張。
TAKEさんにハープ吹いてもらって、1曲お助け戴きました。
Beppu3皆さん、1年に一度集まってから久々にやるのでしょうか、廊下で練習していました。
各古参メンバーや新参メンバーでのユニットやらセッションやらで、約2巡した位で午後11時頃に第2部はお開き。

<温泉を楽しむ>

後片付けの後、天下の名湯「別府温泉」で汗と疲れを癒しました。
ゆったりと入る温泉はやっぱり良いね~!
ギターと温泉、最高!

<第3部:真夜中のギター談義>

12時から強行軍の大部屋での第3部、ギター談義へと突入。
広い部屋を借りていたので、全員が1部屋に集合。
Headwayギター中心の話は最高潮に!
でも夜中なので、声は静かに、想いは熱く‥‥。
ブリッジが剥がれた古いハミングバード型Riderオークション(?)等で、場は盛り上がり続けたのでした。

いやあ、ギター何十本も持ってる方も居た!もの凄い迫力だろうなあ!
マンションにお住まいだって言ってたけど、どうやったらそれだけ置けるんだろう‥‥不思議。
私なんか全く足元に及ばないよ。

さて、私は2時には部屋に戻ったのですが、その後のギター談義、いったい何時まで続いたんだろう‥‥。

<撤収>

翌朝は、皆顔を合わせて朝食を取り、後片付けの後、ロビーで最終ミーティング。
今回TAKEさんから自家収穫の「かぼす」を皆で分けて、記念写真を撮り、握手の後解散!
来年のオフ会は、佐賀嬉野温泉で、って事に決まりました。


<御礼とあとがき>

今回、アコースティックギターを愛する者約20名が、一堂に会して開催された「Headwayギター最高!」の九州の名湯「別府でのオフ会」。
熱い!とにかく熱い方々です!

遠く関東、東海等からも参加もあり、ギターを通して出会い、また繋がって行ける様な素晴らしい時間が流れました。
参加された皆様、お疲れ様でした。

そして、この場を設定して下さった幹事の皆様、全国のHeadwayギターファンの皆様、楽しい一時を有り難うございました。
これから、もう一がんばり開催レポートの制作もあると思いますが、その時にでも私が撮影した写真がお役に立てれば幸甚です。
またお会い出来ることを楽しみにしております。

こうして、ギターや音楽だけじゃなく、ネットという今や身近になった道具を利用して、人と人とが出会い、触れあえる社会になりました。
決して後ろ向きな意味ではなく、前向きに更に多くの人達と、心がわかり合い、繋がれるようにと祈る今日この頃です。


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2007年9月18日 (火)

日高ギター誕生10日目

ギター「ホルス」がうちに嫁いで来てから、10日が経過しました。

この春までは、1枚の板だった物から、何故こんなにキラキラした音がこぼれ落ちて来るんだろうなあ‥‥つくづく不思議でなりません。

そして、弦を軽くはじいた時の反応の早さとパンチ、軽いストロークを弾いた時のレンジの広さと長く伸びる余韻‥‥。
毎日弾いては眺め、眺めては弾き‥‥それでも可愛い我が「ホルス」。

Hols26各部の装飾、造りを観察しては、日高氏の繊細な工芸に感心しきり。
自分で言うのも何だが、デザインはかなり練っているから、奇抜な様でなかなか品のあるフォルム。 つくづく良いギターだなあ。

このギターは、日高氏独立後、丁度「30本目」の作。
クロさんのギターが「15本目」だから、それからまた15本作った事になる。
このギターを弾くと、日高氏の進化が伺える‥‥。

私のオーダーギターへの思い入れで、1年以上の歳月を掛けて練ったデザインと、かなり吟味して調達した各部の材料は、日高氏の感性と技術、日高氏がストックしていた良質の材とうまく融合し、調和を奏でているようです。

じつは、このホルスのサイド・バックに使用したハカランダ材は、南米のとある国で、1897年に建築され、1981年に廃棄された古い農場跡地に建築用材として使用されていたもので、つまりは伐採から110年以上は経過している古材。
それを解体し、製材して、ギター材に転用した物であり、乾燥し尽くしている材なのです。

トップのアディロンダック・スプルース材は、USAから手配したAAA材。
本鼈甲ピックガード材、象牙ナット・サドル材等‥‥これらの材を調達する為にかなりの労力と日数を掛けました。

今回、日高氏がハカランダで「ホルス」を作って下さったのは、まずはこのハカランダ材の経歴に御興味があったようです。
個人製作家の方は、材と音が一番評価されるポイントですから、材への御興味は尽きないようです。

これらの事を様々考え合わせると、「はっちゃん&日高コラボは、大成功!」と言って良いのではないでしょうか。

しかし、こうしてホルスを眺めていると、「もうホルス以外のギターは要らなくなるのかもしれないなあ」‥‥なんてちょっと思ったりもするのです。

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2007年9月15日 (土)

ヤイリギター工場訪問

3ヶ月も前の話になりますが、今年の6月16日(土)に岐阜県は可児市のKヤイリギター本社へ工場見学に行った時のお話をさせて戴きます。
 
Kani奈良から浜松への(出張先での)移動途中に、半日程時間が取れたので、どうしようかと思い悩んでしたところ、「そうだ北東へ昇れば岐阜だ。ヤイリへ行こう!」と思い立ちました。
レンタカーで約3時間の道程ですが、そこはそこ、ここぞとばかり頑張って行ってきました。
九州人にはこんなチャンス滅多に無いし、高校生の頃から一度は行ってみたいと思っていましたからね!
 
電話で電撃アポ取り、「今日の午後からなら、丁度工場見学者も居るので御一緒にどうぞ」と、何とタイミングばっちりやなあ!

Yairidy45_3じつは私、高校生の頃、 親にヤイリギターを買ってもらってから、ずっと傍らに居たのはヤイリギターでした。 (※右の写真は、我が歴戦の相棒 1978年製 K.Yairi DY-45 CUSTOM)
5年程前にDY-45修理の件で、ルシアーの道前氏には大変お世話になり、是非御礼を言わねばと思っておったわけです。
子供の頃からカタログで憧れていたヤイリの工場とは、果たしてどんなところだろうか、気持ちは昂ぶりながら、いざ出陣じゃあ!

Road_3奈良市内から約3時間、高山方面へと高速を飛ばしました。
もちろん、この方面を運転したのは私にとっては初めての事。
(カーナビが無ければ、簡単には来られないところ。今のレンタカーは便利じゃなあ)

小牧インターを下り、可児市に入りました。
その日は朝から快晴。
ワクワクと期待もあり、初めての山間部の景色も楽しく、3時間はあっという間に過ぎる程の快適なドライブとなりました。

山間の町、可児市は空気は清く、自然豊かな街でした。
Front_4
ケヤキの並木道を抜けると‥‥そこに、カタログで見覚えのある「ヤイリギター」の看板がどど~んと!

事務所棟の玄関先、お客様駐車場に車を駐め、事務所にさしかかると、何とも哀愁漂う「K.Yairi」の手作り看板が。
Front2_2丁度お昼休み中だったので、最初何方もいらっしゃらず、応接イスで待つ事30分程。ちょっと物騒?
(※この天使のブロンズ像、どこかで見た事がある!と思ったら、エンジェルシリーズのロゴそのものじゃないか‥‥)

当日は私を含めて4名の工場見学者がありました。
午後1時になったので、ボチボチ揃った他の見学者達と共に、ヤイリギターの方に促されて工場内へ。
材料の調達から完成・出荷に至るまでのプロセスを、実際の製作現場において、詳しく御説明戴きました。
 
Stockwood_3私の第一印象‥‥とにかく何処までも積み上げられた材の山!凄い在庫量!
世界的にギター材が枯渇してきた現在、この大量のストックはまさしく宝の山!
ギター好きの我々にとっては、まるで金山の中にいる様!

Stockwoods2_4聞くところによると矢入社長は、会社に利益が出ると、その殆どをギター材の入手につぎ込んで来たらしい。
それが「ヤイリギターの強さの秘密」と言っても過言ではなかろう。

Hole_2何てったって、食堂兼コンサートホールの「音来ホール」の床全面が、分厚いマホガニー材。
いざとなったら、ギター材として使えるよう簡単に剥がせるらしい。これはギター工場らしいアイデア!

御存じの通り、Body_2ギターのネック(卓)・サイド(側面)・バック(裏面)に使われている「マホガニー」は、今や稀少材になり、ワシントン条約で輸出入が禁止されそうだと聞きました。

例えば有名なアメリカのギターメーカー「Martin社」のネック材は、現在は「ナトー材」を「ハードウッド」と表記し、マホガニーは殆ど使用されていないのが現状。
今や、どのギター工房も手が出る程欲しい材ではないでしょうか。

Blacing_2 さて、いずれの行程も最低限の機械化で効率を上げていますが、基本的にはどの工程でも手作業や人間の五感が優先され、1本1本丁寧に生み出されていました。

また、製作直前の材に音楽を聴かせる為の調整室や、出荷する前にナント3ヶ月間も大音量の音楽をギターに聴かせる為の音響室がある。
製造現場ではある意味「無駄」とも言える時間をわざわざ掛けているらしいのです。
 
「天使が宿る時間」‥‥ここで音楽のシャワーを浴び続ける3ヶ月の間に、ギターが楽器に生まれ変わる‥‥命が吹き込まれ、天使が宿ると言うのである。

Finishing「我々は音を生み出す楽器を作っているんだ」と言う自負が、Kヤイリの根底にあると思われます。
この工程によって、ギターにどれだけの効果があるか実際に手に取ったユーザーには実感として分からないわけですが、少なくともそういった姿勢と、生まれてきた楽器の確かさが、世界中でKヤイリギターを選択するミュージシャン達に伝わっている事は間違いないようです。

Semiorder_3 セミオーダー品を作る部門の掲示板には、お客様からの注文内容が事細かに記載され、職人さんが1本1本、確かめながらネックを削っておられました。!

Yairi2_2工場2Fの一角にて、フルオーダーのギターをコツコツと製作している、「カスタムショップのマスタービルダー小池氏」の製作風景も拝見しました。
天井からは、貴重なAAAの材料がぶら下がっています。
ヤイリギターでは、定年後の製作者に技術を若い世代に伝えていく為、こつこつと製作できる工房を個々に用意しているらしい。(温故知新とは、まさしくこの事‥‥)

工場見学ツアーの最後は極めつけ!
Showroom_2事務所2Fのショールームで、「ここにあるギターは自由に、好きなだけ弾いて帰って下さって結構です!」と言われ、プロトタイプや展示会用に作られたギター多数に囲まれながら、何十本も弾き倒させて戴きました。
至福の時間が過ぎていきました‥‥♪
ちなみに、とても気に入ったギターがありまして、売って戴けるのか聞いてみたところ、「全て非売品です」との事。残念!

Yairi3_2若手製作者のホープである道前氏も、わざわざ作業の手を止めてショールームまでお越し戴けました。
やっと念願の御礼が言えて、それだけでも伺った甲斐があったというものです。
 
Noctern道前氏は、話題のギター「ノクターン」の発明者で、現在はノクターン専門に製作される事が多いようです。
これからも、ますます素晴らしいギターを生み出し続けて欲しいと思います。(※写真右側は、ノクターンを手にするプロからのメッセージでしょうか)

とにかく、とってもとっても幸せな一時を過ごさせて戴きました。
また、「遠方からわざわざお越しの為」と、オリジナルTシャツも戴いて感激!

またまたKヤイリファンになった!そんな楽しい一日でした。
ヤイリギターの方々、本当に有り難うございました。
 
ヤイリギター公式HP: http://www.yairi.co.jp
 
さて、こうしてヤイリギターの工場を拝見して思った事があります。

楽器製作には、やはり木材の一番良い所、音響的に優れた部分を使用するわけですが、自然破壊や地球環境の事を考えると、今まで多くのメーカーが行ってきた様に、増産・消費の拡大を続ける訳にはいかないと思うのです。
そのために何をすべきか、ギターメーカーはそれぞれに模索しています。(例えばMartin社は他の材料への転化策を講じる等)

そんな中、ヤイリギターは創業当時から「永久保証」を謳う事で、工場で一旦生み出されたギターを、長年使い続けてもらう事で、木材を大切に消費する事を実践してこられたようです。
例えば、ヤイリギターでは、木と木の接着には昔ながらのニカワが使用されており、いつでもギターを解体し、修理する事が出来ます。
また闇雲な増産をせず、一日20本程度の生産量を堅持し、自社の技術を蓄積しながら手工を貫く事で、昨今大量に生産・消費される韓国・中国からの低価格ギターとは一線を画しているわけです。

世界中の楽器を愛する人々の中で一目を置かれ、尊敬され続ける所以が、矢入一男氏率いるこの「ヤイリギター」には脈々と流れているようです。

「世界に冠たる日本の手工ギター ヤイリギター」に、今後も目が離せませんね。
 
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2007年9月12日 (水)

タウン誌「CONKA」の取材

Conka0639月8日(土)に、大分のタウン誌「CONKA」から「日高ギター」とバンド「Kulo」の取材を受けました。

「CONKA」(コンカ)とは、大分弁で「来んか(来なさい・来てみて)」の意味。
大分県内一円の書店とコンビニ(ローソン・ポプラ・デイリー)で販売。一部は福岡市内の大手書店で販売されているそうです。 (\300)

★CONKA http://www.conka.com

★CONドル(おおいたページCONKA連動コンテンツ)http://www.oitapage.com/conka/condoll

Conka062_2CONKAを読んでみると、タウン誌とは一線を画す中々センス溢れる内容に驚かされる。まるで、都会のファッション誌の様。

何故このCONKAの取材を受ける事になったのか?‥‥というのが、何ともまたおもしろい。
「日高ギターが取り持つ不思議な縁」とでも言いましょうか‥‥。

次号のCONKAは、「大分の音楽シーンの特集」を企画されており、大分で楽器を製作されている方や、様々なジャンルのアーティストを取材目的としていたらしいのです。

そこで、大分でギターを製作されている日高氏の話を聞き、取材依頼前に色々下調べしていると、検索エンジンで、このブログ「アコギの楽園」がヒット。
「日高ギター製作日記」を読み、日高ギター完成前のタイミングで、私にコンタクトを取って来られたのです。

★日高ギター製作日記 (※一番下の①から順に読んでね!)

(そもそも日高ギター製作日記を書こうと思ってブログを始めたわけではないが、何がどうなるか分からないものだ‥‥)

話によると、「楽器との出会い」というテーマで、「楽器を作る側と、演奏する側との出会いを描きたい」との事。

しかし、日高氏はシャイな方で、カメラが大の苦手‥‥その場はやんわりお断りになったわけです。
そこを記者さんの押しの一手で「はっちゃんのオーダーギターの引き取りの際なら、立ち会い可」という、ある意味強引に了承を得て、この際、予てより興味のあったバンド「Kulo」も取材!ということに相成ったわけです。

Kulo10_4取材当日は、日高ギター工房で「ホルス」を受け取ったばかり。
新しいギターに興奮さめやらぬ中、工房内にて、「大分発の日高ギター」について、試奏しながらのディスカッションが終始和やかな雰囲気で行われたのでした。

CONKA編集長御自身もロックバンドをやってたらしく、ギター製作についての話が盛り上がったのは言うまでもない事。Kulo11_3

日高工房を後にして、CONKAの写真撮影のため、近くの公園でギターを持ってポーズ!(ちょっと照れる‥)

その後、ファミレスでの「バンドKuloの取材」が始まりました。
そもそも「Kulo」のメンバー構成は4名ですが、残念ながら当日は都合によりメンバーが揃わず、私とクロさんのみの出席となりました。

Kulo12ギターを弾き始めた頃の話、仕事しながらも音楽を続ける事の困難さと素晴らしさ、バンド 「Kulo」を組んだきっかけや今後の活動等、多岐にわたる取材には結構な時間を要しましたが、とても心地よい疲れでした。

この取材の模様は、10月16日発売の「CONKA」に掲載される予定になっていますので、大分の皆様、是非手にとって(\300で御購入)戴ければ嬉しいです!

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2007年9月 9日 (日)

日高ギター製作⑩飛翔

<いよいよ対面の日♪>

2007年9月8日:

Newギター「HOLS」が出来たので、大分市の「日高ギター工房」まで受け取りに行きました♪

果たして、出来ていた!!!キレーイ!!! 感動~♪手が震える~♪

Hols05_2肝心の音は?‥‥というと、これが深~い音なのです!
日高さんのギターとしては(?)最初から結構鳴ってるよ。ホントかいな?
クロさんの日高ギターは、1年程弾いて音が出だしたのを知ってるから、最初は全く出ないかも知れないと思ったけど、結構前に出てるよ!

僕はやはり「アディロンダック」と「ハカランダ材」に寄るものかな ~と思い、日高さん に聞いたところ「確かにそれもありますが、ブレイシングの作り方でトップ振動を大きくするよう工夫してます」との事。 Hols16_2

また、レスポンス向上の為に、通常のドレッドノート サイズよりボディ厚を少しだけ薄 くしているので、その分抱えやすいし、音が前に前に出て行く感じ!

普通のドレッドとはひと味違うサウンド!
これが日高ギターの音だぜ!

Hols25ヘッドの銀細工は念のため付けていなかった事は既知の通り、僕はやっぱりロゴはあったほうが良いと思ったので、次回行った時に付けてもらうようにして、今日の所はヘッドロゴなしの状態ですが、それでも中々でしょう?

当日は、大分の情報誌「CONKA」の取材も兼ねていましたので、クロさんと一緒に、その後は大分と別府の3軒のライブハウスになだれ込んだのでありました! Hols33_2

その① 大分「サウンドプール・リバティ」さん!
伝兵衛さんも常連のライブハウスです。
突然二人でおじゃしたのに、丁寧に対応して戴き、しかも悪のりして唄わせて戴きました。
結果、リバティさんが「ホルス」の最初のライブになりました!お世話になりました!

Jyusanya02_3その② 大分「十三夜」(元かぐや姫の森さんのライブハウス)さん!

当日は、女性のセミプロのライブが催されていました。
食事の為に伺ったので、丁度ライブ途中で入って、ご飯食べて直ぐに帰る事になりました。 
森さん、ライブ途中で入ってすみませんでした。

その③ 別府「博堂村」さん!(大塚 博堂ゆかりのライブハウ ス)
いつもお世話になってます!

Hols06_2「博堂村」は、大分出身のアーティスト「大塚 博堂」の甥っ子さんが経営されています。
地元のストリートミュージシャン達の殿堂であり、若いアマチュアバンドを大切に育てられています。プロの方々も沢山演奏されている我々バンド仲間のメッカです。

丁度「懐かしのフォークソングライブ」が開催されており、促されるままに飛び入り参戦!
大塚マスター突然押し掛けてすみませんでした。
それから、ミュージシャンの皆さん、「ホルス」完成を祝福してくださって有り難う!

それから、一緒に行ってくださった「クロさん」、来らHols13_2れなかった「はるさん」 「カドちゃん」「山ちゃん」始め、沢山の方々に支えられて「ホルス」が、今、手の中にあります。

みんな本当に有り難う!!!

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<日高ギター製作日記まとめ>

長いようで短かった約1年半の歳月を経て、私の目の前に出現したNewギター「ホルス」。

まるで「まだ見ぬ恋人」のような、わくわくした気持ちが一段落して、少し寂しいような気もします。

しかし別の言い方をすれば、ここからは、「ホルス」との「新たなる音楽の旅」が始まろうとしているわけです。
「このホルスと共に、私も育っていかなければ」と心に刻みつつ‥‥皆様には、どこかのライブで「ホルス」を見かけたなら是非声を掛けて下さい。 

Hols31そして、手にとって「ポロポロ‥‥」と鳴らしてあげて下さい。
きっと「ホルス」も、そんな出会いを心から喜ぶはず‥‥。

「日高ギター製作日記」を御覧戴きました皆様、完成までアドバイスや励ましの言葉を戴き感謝します。
これからも「アコギの楽園」を末永く、ごひいきに御願いします。

さて、日高ギターの素晴らしさが、少しでも多くの人達に伝われば‥‥と思い、この日記を書き綴って参りました。
そして、もしそのような方が一人でも現れましたなら、
一ユーザーとして、また日高ギター応援団として、Hols32_2れ程幸せな事はなく、大分から飛び立つギターが、やがて「神鳥 ホルス」
のように、世界に大きく羽ばたく日が来ますように、と念じて止みません。
今後も日高ギターの素晴らしさについて、事ある毎にお伝えして参りますので、どうかこれまでの様に温かい目で支えて戴きたく御願いします。

                                  敬具
                       管理人 はっちゃん

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さて、今回「ホルスの音が聞きたい!」とか「動画が見たい!」という様々なリクエス トにお応えして、プレイヤー楽器のライブスペース「Aco Place」にてビデオ撮影し、UPしました。

カオルギター「HEAVEN」も同じ条件で録画しています。
音については、ビデオカメラの内蔵マイクでのHols22生録音ですので、条件はかなり悪いですが我慢して下さいね。
(音質の良いヘッドホンで聴いて戴くと、その違いが分かるかと思います)

結構、それぞれに個性があって楽しい!


① 「Kulo」のギタリスト「はるさん」による試奏! Hols23_2
(はるさん、すみません。突然ビデオ撮り御願いしちゃって)

前半:単音にてリード。
後半:軽いストローク。

「HOLS」試奏ビデオ (無料)
「HEAVEN」試奏ビデオ(無料)


② 僭越ながら「はっちゃん」による試奏! Hols24_4
(要は音が分かりゃいいんだって、かなり適当に、思いつくままに弾いてしまった‥‥今ではちょっと反省) 

前半:アルペジオ。
後半:強めのストローク。

「HOLS」試奏ビデオ (無料)
「HEAVEN」試奏ビデオ (無料)

「HOLS」のビデオ中で聞こえる「イヨッ、ホルス!」って声は、我がバンド「今日もラーメン」の山ちゃん。

よろしければ、御試聴戴き、是非コメント下さいませ!

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<御礼と御願い> 

ブログ「アコギの楽園」を御覧の皆様へ毎度、ブログ「アコギの楽園」を御覧戴き、心より御礼を申し上げます。

さて、このブログをお読み戴き、御意見、御感想等がございましたら、遠慮なく下記メールアドレスまでお知らせ下さい。

Post01r 御意見、御感想等のメールはこちらへ

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                               敬具
                        管理人 はっちゃん

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2007年9月 5日 (水)

はっちゃん関係ライブ情報

以下は、我々のバンドが関係する直近のライブ情報です!

皆様、お誘い合わせの上、お越し下さい。

【10月21日(日)】 お寺DEライブ (楽市楽座秋祭り)

Oterade01 恒例の「楽市楽座秋祭り」にて、「お寺DEライブ」に「Kulo」が出演予定です。
何とも気持ちの良いお寺の境内で、伸び伸びと演奏させて戴きます。

この時おそらくは、はっちゃんの「ホルス」デビューライブになると思われます。皆さん来てね!

楽市通りに面する照雲寺さんの境内にて催されるライブです。
「楽市楽座」にお越しの際には、是非お立ち寄り下さい。

詳細情報:Oterade03
http://www.city-nakatsu.jp/modules/kankou/index.php?id=39

■場所:「照雲寺」境内 大分県中津市大字蛎瀬372
TEL:0979-22-3922 
■時間:午後より(※詳細は決定次第お知らせします)
■出演:Kulo他
■入場無料

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【10月26日(金)】 吉川 忠英 アコースティックライブ

Yoshikawaジャパニーズポップスを牽引してきたギターの鉄人「吉川 忠英」のライブを中津の「花福」で行います。
当日は九州ツアーの初日、きっと魅力一杯のライブになる事請け合いです!

ギター大好きな方はもちろん、ギターに興味のない方でも、様々な場面で活躍を続ける「吉川 忠英サウンド」を耳にすると、きっとテレビや映画、音楽のシーンが蘇るはずです。

中津市内では初のライブ!目の前で見られる事は殆ど無いと思われます。
是非お誘い合わせの上、お越し下さい。
お問い合わせ・前売り券予約は、管理者のはっちゃんまで。

詳細情報:
http://acoraku.way-nifty.com/blog/2007/08/post_14b2.html

■場所:武庵「花福」敷地内の蔵造りギャラリー茶房「月蔵」
〒871-0007 大分県中津市東蛎瀬382楽一通り
TEL:0979-24-3901 
■時間:PM7:00~
■出演:プロギタリスト 吉川 忠英
■チケット前売り \2,500
(※40~50名様で満席予定なのでお早めに!)

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【10月27日(土)】 いずみの園 MAPライブ

Izuminosono_2Izuminosono01_2老人保健施設「いずみの園」にて、おまつりがあり、この際、東九州音楽振興会(MAP)のメンバーによるフォークライブが、シニアレジデンス「いずみの森」で開催されます。

Izuminomori_3懐かしいフォークソングを中心に、きっとほのぼのしたライブになると思いますので、皆様お誘い合わせの上、是非お越し下さい。
癒されること請け合いです。

詳細情報:
http://www.izuminosono.jp

Izuminomori2■場所:シニアレジデンス「いずみの森」の管理棟「パウロ館」にて。
中津市大字永添2744 いずみの園内
TEL:0979-23-1616
■時間:PM1:00~PM3:00
■出演:Kulo、空、マーブル
■入場無料

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2007年9月 4日 (火)

日高ギター製作⑨前夜

今夜、製作家の日高さんと電話で話したところ‥‥

やっと!Newギター「ホルス」が完成したそうで~す!パチ・パチ・パチ‥‥ヤンヤ・ヤンヤ♪

長かったコンセプト~完成までのこの1年半!色んな事が有りました。
感無量‥‥言葉も無い‥‥。

Hols08 でもね、まだ現物は見てないのです。
何故って?しかるに引き取りは8日(土)だもの。まだ4日待たなきゃ。

日高工房までただ見に行くだけで往復3時間掛かるし、高速代掛かるし、ガソリン代もバカにならないし、仕事が終わってからじゃ疲れるし‥‥って事で、今週の土曜日の大分の情報誌のバンド取材も兼ねて、クロさんと引き取りに行く事になっているのです。

その際、初めての「感動の御対面~!」‥‥涙ウルウル‥興奮冷めやらぬ中での感動の雑誌取材‥‥なんてのも良いかもしれない‥‥って思ったりします。
楽しみは後にとっておいた方が良いと思いますからね。

「見た目は、はっちゃんのデザインそのままです」との事。
はてさて、いったい実物はどうなってるのか、興味津々!

銀細工の日高ヘッドロゴ「M」は、まだ取り付けてないそうで「ヘッドロゴは後付け可能ですので、はっちゃんが暫く使ってみて、やはり付けた方が良いと思えば付けましょう。ヘッドデザインはロゴが無くても完成してますから、このままでも良いと思いますよ」との日高さんの御提案。
よく考えたら確かにその方が良いかも。
失敗したら後の祭りだもの、そうしよう!

「Hols」のブレーシングは「マーク・ホワイトブック+日高さん独自」のオリジナル設計。
「想定通り、自分の好きな音になりましたよ」と、日高さんは太鼓判を押してくれました。

早く弾きたいな~!まだ見ぬ我が子「Hols」よ~!

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2007年9月 3日 (月)

北原人形芝居

我が大分県中津市には、古くは鎌倉時代より伝承されている大分県指定無形民俗文化財の人形浄瑠璃「北原(きたばる)人形芝居」があります。

皆様が御存じの人形浄瑠璃では、通常3人が1体の人形を操る「三人遣い」(主遣いが人形の首と右手を操り、左遣いが左手を、足遣いが足をそれぞれ操作する)で演じられますが、人形を1人で操る「挟み遣い」(※はさみづかいは、自らの足の指で人形のかかとを挟み、1人で人形の全ての動作を操る手法)は、全国広しと言えども、ここ北原人形にしか無い独自の技です。

Kado01さて、何故「アコギの楽園」で、伝統芸能の人形芝居を御紹介するに至ったかと言うと、じつは我々のバンド「Kulo」のベーシストのカドちゃんは、北原人形芝居の継承者だからなのです。

カドちゃんは、人形芝居最後の継承者であったお祖父様の葬儀がきっかけで、古来より自らの家系に脈々と伝承される「北原人形」に目覚め、その2年後、奉納会に入り三味線の稽古から開始。
やがて三人遣いの足遣いに加わり、その後、伝承者の途絶えた「挟み遣い」の復活に打ち込んできました。

しかし、その伝統の技を伝える名人と言われた方々は、既にこの世を去り、僅かに残された記録ビデオを頼りに手探りで打ち込む修練には、ほとほと行き詰まってしまったそうです。
そこで、名人のお墓を探して掃除したり、人形と寝てみたり、神社で一人寒稽古をしたり、試行錯誤の日々を経て、ようやく2001年の復活上演に漕ぎ着けた事を聞きました。

Kitabaru01(※左の写真は病院の慰問にて、カドちゃんが挟み遣いで演じる僧安珍。真剣な眼差しが気迫を放っています)

私たちは、人形芝居を熱く語る彼の話しぶりに、伝統芸能を復活させた男の「自負」と、それを守り、後世に伝えようとする「責任と誇り」を感じるのです。

彼は本来、楽しく心優しい男であり、共にバンド演奏する時の笑顔とは打って変わり、人形芝居に取り組む時のあの「殺気をも感じる真剣な姿」に、私たちは圧倒される事があります。

彼は「絵」にもその才能の片鱗を見せ、独自に編み出した手法による絵を展示するIllust01 「二人展」等も催しているそうです。(※右の写真はカドちゃんが描いたイラスト。何の絵でしょう?当たったらエライ!)

そう、「音楽もひとつの芸術」ですから、「Kuloの音楽」も彼の自己表現の一つ。
これからの「Kulo」のサウンドに欠かせない存在となるはずの、カドちゃんの新たなる挑戦に、皆様の暖かいエールを御願いします。

さて、味のある三味線の音色と、軽快かつ迫力ある語り手の口調に合わせ、悲恋有り、笑い有りの大いに楽しめる「北原人形芝居」。
この度、この「北原人形芝居」が、全国の民俗芸能の中から一番乗りで選ばれて、東京の劇場にて上演される運びとなり、カドちゃんは今週東京へと旅立ちます。

今回は古いフィルムに残された北原人形のドキュメンタリー映画 「土の中の人形」上映会。そしてその技を復活し、伝承するカドちゃんの芝居を直接東京の舞台で見る事が出来ます。

もし、東京にお住まいの方で、伝統芸能に興味ある方がおられたら、是非新宿までお運び下さいませ。

※お陰様で、東京公演は、立ち見も出る程の盛況のうちに幕を閉じたそうです。
この講演の模様は、NHK大分にてニュース映像になり、また「北原人形芝居」の特集も組まれてNHKで放送されました。

現在カドちゃんは、大学の講師も依頼される程の引っ張りだこの大忙しだけど、たまには、ライブも一緒に出来たら良いね。

プークシネマ館
フィルムでみる名人芸
映画「土の中の人形」
昭和40年度芸術祭に北原(きたばる)人形芝居が参加する経緯を記録したドキュメント映画。
日時:2007年9月8日(土)14:00~14:30
新宿南口 プーク人形劇場(JR 新宿駅から徒歩7分)
入場料:無料
日本ウニマ・日本人形劇人協会40周年企画 ☆プーク人形劇場伝統人形芝居シリーズ☆
「伝統人形芝居は今!」
北原人形芝居 実演とお話。
日本は人形芝居の宝庫。全国各地にそれはもう多種多様の人形芝居があるのです。
三人遣いの人形浄瑠璃ばかりが伝統人形芝居と思ったら大間違い。あなたの知らなかった人形芝居がここにある・・・!
日時:2007年9月8日(土)15:00~16:30
新宿南口 プーク人形劇場(JR新宿駅から徒歩7分)   
入場料:
前売2700円
当日3000円

お問い合せ及び申込: プーク人形劇場
TEL: 03-3379-0234   ホームページ: http://www.puk.jp/

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<北原人形芝居資料>

北原人形芝居は、古典芸術、また民俗資料として、その価値は高いものとして、昭和三十二年に大分県の無形民俗文化財に指定された。その起源は古く、七百年をさかのぼると伝えられている。伝説では、鎌倉時代最明寺入道時頼が諸国巡歴の途次、中津市大字湯屋に於いて、大熱の病にかかり生死が危ぶまれた時に、大貞薦神社の陰陽師で、北原に住む阿部大内蔵が加持祈祷に努め、北原の村人達もあれこれと心を傾けて看護に尽くしたため、時頼も程なく全快を見るに至った。そのお礼参りと祝賀の行事が、北原柿山の大師堂でとり行われ、その余興に人形芝居が演じられた。

「人形に命吹き込む万年願」 OAB大分朝日放送
http://www.city-nakatsu.jp/catch/H18-2/index2.html

「北原人形御紹介」 中津市ホームページリンク
http://www.city-nakatsu.jp/modules/kankou/index.php?id=6

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