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2007年9月18日 (火)

日高ギター誕生10日目

ギター「ホルス」がうちに嫁いで来てから、10日が経過しました。

この春までは、1枚の板だった物から、何故こんなにキラキラした音がこぼれ落ちて来るんだろうなあ‥‥つくづく不思議でなりません。

そして、弦を軽くはじいた時の反応の早さとパンチ、軽いストロークを弾いた時のレンジの広さと長く伸びる余韻‥‥。
毎日弾いては眺め、眺めては弾き‥‥それでも可愛い我が「ホルス」。

Hols26各部の装飾、造りを観察しては、日高氏の繊細な工芸に感心しきり。
自分で言うのも何だが、デザインはかなり練っているから、奇抜な様でなかなか品のあるフォルム。 つくづく良いギターだなあ。

このギターは、日高氏独立後、丁度「30本目」の作。
クロさんのギターが「15本目」だから、それからまた15本作った事になる。
このギターを弾くと、日高氏の進化が伺える‥‥。

私のオーダーギターへの思い入れで、1年以上の歳月を掛けて練ったデザインと、かなり吟味して調達した各部の材料は、日高氏の感性と技術、日高氏がストックしていた良質の材とうまく融合し、調和を奏でているようです。

じつは、このホルスのサイド・バックに使用したハカランダ材は、南米のとある国で、1897年に建築され、1981年に廃棄された古い農場跡地に建築用材として使用されていたもので、つまりは伐採から110年以上は経過している古材。
それを解体し、製材して、ギター材に転用した物であり、乾燥し尽くしている材なのです。

トップのアディロンダック・スプルース材は、USAから手配したAAA材。
本鼈甲ピックガード材、象牙ナット・サドル材等‥‥これらの材を調達する為にかなりの労力と日数を掛けました。

今回、日高氏がハカランダで「ホルス」を作って下さったのは、まずはこのハカランダ材の経歴に御興味があったようです。
個人製作家の方は、材と音が一番評価されるポイントですから、材への御興味は尽きないようです。

これらの事を様々考え合わせると、「はっちゃん&日高コラボは、大成功!」と言って良いのではないでしょうか。

しかし、こうしてホルスを眺めていると、「もうホルス以外のギターは要らなくなるのかもしれないなあ」‥‥なんてちょっと思ったりもするのです。

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