日高ギター製作⑥楽器形
<様子見>
4月末に正式オーダーして、2ヶ月以上、工房へは訪問は控えていました。
何故って?日高さんから「暫くギターを作っている事さえ忘れていた方が良いですよ。これだけ決まっていれば後は任せて下さい」と言われたから‥‥という事もあるのですが、8月末の納期に向けて集中して製作してほしくて、出来るだけそっとしておいた方が良いと思ったからです。
しかし、そうは言っても、じっとして居られないのが人間というもの‥‥。
<久々の訪問>
2007年7月8日:
途中経過を見たくてうずうずしていた7月初旬、私は日高氏と連絡を取り、久々に工房を訪ねる事にしました。
この日は、バンド仲間(Kulo)ギタリストの「はるさん」を連れて行きました。
笑顔で迎えてくれた日高氏に促され、工房に入ると、我が「Hols」(Horus)がその威容を表し始めていたのです。
まだ塗装前の状態だったのですが、ボディが組み上がっていました。
良い感じのサウンドホールロゼッタインレイ…そして良い感じのハカランダの木目。
私は「Hols」の姿に、しばし感動~ウルウル~。
オリジナルデザインのロゼッタ・インレイを見て、「デザイン画を描くのはたやすい事だけど、実際に造形するには苦労しただろうな」と‥‥。
指定したとおり、美しいグリーン着色の木を使ってくれていました。
しかし残念だったのは、既にボディが組み上がっており、ブレーシングの写真がまともに撮れなかった事です。
この時、同時進行しているドレッドノートの兄弟器も発見。サイド・バックに珍しい材を使ったギターです。出来上がったら弾かせて欲しいなあ。
さて、試作品のカッタウエイモデル「JC-CW Moon singer」を、こ の時弾かせて戴きました。
「Moon singer」は、フィンガーピッカー用に少し幅広の指板と薄いネックが特徴です(このギターはこの後、大阪の楽器店に出荷され直ぐに売れてしまったそうです)。いやあ、作りといい、インレイワークといい、レベル上がってますね日高さん♪
一緒に行ったはるさんも、そのギターの作りの良さに感銘を受けていたようです。(写真はMoon singerを弾くはるさん)
はるさんは自動車の部品を作る工場で働く人です。
無塵室での塗装を行う自動車部品に比べ、楽器の塗装環境のなんと簡素な事、愕然としたようです。
こんな環境で、こんなに綺麗なギターが出来るんですね‥‥と。
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