日高ギター製作③出会い
<日高氏との出会い>
2006年1月21日:
クロさんが日高氏の所にギターの調整に行くというので、私の「Kaoru Heaven」のネック調整を御願いしようと、便乗して日高氏を訪ねる事にしました。
野球部で有名な鶴崎工業高校近く、閑静な住宅街の一角に「日高ギター工房」はあります。工房とは言っても自宅の部屋を改造しただけの、とても質素な佇まいです。はっきり言わせてもらうと「日高」という表札がもし無ければ、全く工房の所在は分かりません。
この時、私は初めて日高氏とお会いしたわけです。(左の写真は日高氏)
さて、我々は程なく、ギターの音やギター製作の話でうち解け、俄然盛り上がっていました。いくら話しても尽きない程に‥‥。
私のHeavenはネックの逆反りによる弦のビビリがありましたので、日高氏との話し 合いの末、指板の擦り合わせとフレットのうち換えを御願いしました。その際にナットは象牙製へと変更する事にしました。その後、日高さんは兄弟子のカオルさん(Heavenの実際の製作者)に連絡を取って下さり、オリジナルのフレット材にて打ち換えて下さいました(感謝!)。
彼は温厚で控えめ、それでいて、とても気さくな方ですが、私は彼の「ギター作りに対する情熱と、自分の作るギターへのこだわりと自信」に深く共鳴し、「このようなギター製作者は、まずは地元の我々が支える必要があるのではないか」と考えるようになり、彼にオーダーする事を心に決めたわけです。
この時、工房で製作中だったスモールジャンボが良い感じでした。少しなで肩のカッタウエイが新鮮で、「このようにして、ここでギターが生まれてくるんだなあ」と率直に思ったのでした。
また、調整の為に帰ってきた「ドレッドノート」がまた良かったですね。写 真を見て戴くと分かりますが、何とも言えない風格を醸し出しています。
私も最近では、良いギターはその姿を見るだけで、質の高さが分かる気がします。だから、我々はこのような素晴らしいギターを見ると「オーラがある」と称えるのです。
この時私は「彼に作ってもらうとすれば、ドレッドノートタイプにしよう!」と思ったのでした。
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コメント
なんとなく、日高ギターを打ち込んだら、貴方のページが見つかりました。
ご無沙汰しています。お元気ですか?
いつも無理難題をお願いして、申し訳ありません。
ギターも買わず、いつも、お金にならない仕事でごめんなさい。
気さくで、やさしい貴方のギターに合わせてパンジョーを弾くと、
気が休まります。またお願いしますね。
投稿: 衛藤兼次 | 2009年12月22日 (火) 15時38分